グラインドボーン音楽祭2016 歌劇「セビリアの理髪師」を NHKプレミアム・シアターで観る

今年2016年の英国グラインドボーン・オペラ音楽祭(Glyndebourne Festival Opera)から「セビリアの理髪師」ですね。
ロッシーニ(Gioachino Antonio Rossini, 1792/2/29 - 1868/11/13)が書いた全二幕の超定番オペラで、有名な序曲とモーツァルトの「フォガロの結婚」に続くイメージですよね。
フランス人劇作家ボーマルシェの原作のフィガロ三部作ですが、第三部の「罪ある母」はよくわかりませんw

今年の英プロムスでも登場したグラインドボーン祝祭歌劇場の出し物もこの作品(同キャスト)でした。
グラインドボーン音楽祭2016 歌劇 「セビリアの理髪師」 NHKプレミアム・シアター

はグラインドボーンでも過去「ジャンニ・スキッキ」「愛の妙薬」「けちな騎士」を担当したアナベル・アーデンの新演出です。オケ・ピットと舞台の掛け合いも楽しく、役柄を際立たせてオーディエンスを楽しませる気の利いた得意の演出が生きています。
アリアのパートでの入れ替えがあったとの情報もあるようですが、あまり気になりませんでした。

台・はアーデンの演出らしく突飛さはなく、今の標準でしょう。舞台背景等は時代考証的ではなく抽象的、衣装も時代と現代の折衷風です。前衛性はありません。

ではグラインドボーンでも人気のソプラノ、ドゥ・ニースがメゾソプラノで歌うロジーナですでしょう。ハイトーン側は流石の伸びで、当然ですがw、このオペラらしい派手な演技と共に歌姫を演じました。ヴィブラートの強さが少々気になりましたが。
タイトルロールのフィガロのバリトン、ビュルガーも役柄らしい楽しさいっぱいの演技で楽しませてくれましたね。
ステイトン演じるアルマヴィーヴァ伯爵は伸びるテノールですが演技抑え目、そのくらいがこのオペラを生かすでしょう。
でもこの舞台を盛り立てるのはバルトロ役ですね。コルベルリも演技・歌共に名演でしたね。
アリアでは「爺さんは妻を求め」を脇役ベルタが歌うのが気が利いているといつも思います。

では、まず有名な序曲で抑えの効いた中にメリハリがあるマッツォーラLPOも悪くないと思いました。ドンシャン場面では大騒ぎに、でもオブリガートな細かい音でのパートは上品です。



全体としては、シンプルな中にこのオペラらしい楽しさを存分に盛込んだ演出が生きていました。楽しかったですね。

<出 演>
 フィガロ(理髪師):ビヨルン・ビュルガー [Björn Bürger]
 ロジーナ(バルトロの姪):ダニエル・ドゥ・ニース [Danielle de Niese]
 アルマヴィーヴァ伯爵:テイラー・ステイトン [Taylor Stayton]
  バルトロ(医師、ロジーナの後見人):アレッサンドロ・コルベルリ[Alessandro Corbelli]
  バジリオ(音楽教師):クリストフォロス・スタンボグリス [Christophoros Stamboglis]
  ベルタ(バルトロ家の女中):ジャニス・ケリー [Janis Kelly]
  フィオレッロ(伯爵の召使):フー・モンタギュー・レンドール [Huw Montague Rendall]


<合 唱> グラインドボーン合唱団 [Glyndebourne Chorus]
<管弦楽> ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 [London Philharmonic Orchestra]
<指 揮> エンリケ・マッツォーラ [Enrique Mazzola]

<演 出> アナベル・アーデン [Annabel Arden]


収録:2016年6月17、21日 グラインドボーン音楽祭歌劇場(イギリス)


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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