ザルツブルク音楽祭2016 歌劇「ダナエの愛」をNHKプレミアムシアターで観る

今年2016年のザルツブルク音楽祭(Salzburger Festspiele)から、新演出のリヒャルト・シュトラウス(Richard Strauss, 1864/6/11 - 1949/9/8) の後期のオペラ『ダナエの愛/ Die Liebe der Danae (The Love of Danae), Op.83 1940年』ですね。恥ずかしながらのw、初ダナエです。
初演は同じくザルツブルクで、シュトラウス没後の1952年に行われています。

台本はヨーゼフ・グレゴールで、その前の作品『ダフネ, Op.82 1937年』との二作でコラボしていますね。
ザルツブルク音楽祭 2016 ダナエの愛

超あらすじ (全3幕)】財政難に苦しむ国の王女ダナエを相手に、若き王ミダス(触れるものを金に変えられる力を持つ)と神の中の神ユピテル(ゼウス?!)の恋の鞘当て。ミダスはユピテルに黄金の力を取り上げられますが、それでも二人は貧しくも愛し続けるというギリシア神話をベースにしたお話です。(その中にダナエが黄金になったり、全能の神ユピテルが笑い者になってしまったり、します)

はアルヴィス・ヘルマニス。2014年のザルツブルク「イル・トロヴァトーレ」で観ていますが、avant-gardeではありませんね。
黄金づくしのストーリーらしく黄金の金ぴか衣装だったり、この時代のシュトラウスは基本コメディなので、ポルックスのシーンはそれをちゃんと生かしていました。エンディングはダナエのミダスに対する愛の言葉でちゃんと締めくくられます。

/では、舞台はシンプルで具象物を避けた無機質な構成です。近年よく見られますね。プロジェクション・マッピングも控えめに使われていました。
また衣装は神話時代をモチーフとしているようが、昨年のミラノ・スカラ座「愛の妙薬」のファンタジー風の衣装を思い出しました。(マルペンサ空港公演ではありません)
また姉妹四人の胸をはだけた様な衣装も以前どこかで見た様な…w

はタイトルロールのダナエ役ストヤノヴァは悪くありませんが、特に素晴らしいといった事もないでしょう。ダナエの手振り身振りがくどいのは、ロニー・ディートリッヒ(Ronny Dietrich/Dramaturgie 劇作術者?)の問題でしょうか。
ミダスのジーゲルは、ドラえもん的見た目はともかくw、ドラマティコとは言いませんが落ち着いたテノールでした。もう少しリリコの方が良かったような。
一番良かったのは、ユピテル役のコニェチュニですね。2014年のザルツブルク「ドン・ジョヴァンニ」で騎士長で観ましたが、押出しが良く 通るバリトンで聴かせてくれました。ラスト前のシーンも舞台を〆てくれましたね。

は特に気になる事もなく聴きましたが、音色の美しさを所々で感じました。流石のVPOといったところでしょう。(先入観ですか?!)

・・・・・

全体としては、今ひとつ掴み処の薄いストーリーと変化に乏しい舞台設定、そしてシュトラウスの音楽もストリーを強調するようなアリアや展開も弱く……といった感じでした。オペラ通の作品といったところでしょう。
まずは初の「ダナエの愛」でしたが、コニェチュニが楽しませてくれて良かったです。最後にダナエからユピテルに渡される髪飾りは、神が使ったダナエとミダスを結びつける金だったのですね。


先週のバイロイトといい、新演出の話題の2016音楽祭作品がNHKプレミアム・シアターで見られるのは本当に嬉しいことです。

<出 演>
 ダナエ(エオス王の娘):クラッシミラ・ストヤノヴァ [Krassimira Stoyanova]
 ユピテル(神々の長):トマシュ・コニェチュニ [Tomasz Konieczny]
 ミダス(リディア王、元は貧しいロバ引き):ゲルハルト・ジーゲル [Gerhard Siegel]
 ポルックス(破産の危機に瀕したエオスの王):ヴォルフガング・アプリンガー=シュペルハッケ [Wolfgang Ablinger-Sperrhacke]

<合 唱>  ウィーン国立歌劇場合唱団
<管弦楽>  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
<指 揮>  フランツ・ウェルザー・メスト [Franz Welser-Möst]

<演出/美術> アルヴィス・ヘルマニス [Alvis Hermanis]


収録:2016年8月5、8、12日 ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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