ジェラール・グリゼー(Gerard Grisey)の Vortex Temporum, Talea を聴く

おなじみフランスの現代音楽家ジェラール・グリゼー(Gérard Grisey, 1946/6/16 - 1998/11/11)です。スペクトル楽派の礎を築いた1人で、今までにも代表作の「音響空間 Les Espaces Acoustiques」他を紹介済みですね。
従って紹介は割愛です。(上記リンクを参照くださいね)

本CDは室内楽曲の代表作「時の渦(Vortex temporum)」を含むアルバムになります。演奏はシャリーノの演奏でもおなじみのEnsemble Rechercheです。

Vortex Temporum, Talea / Gérard Grisey


1. Vortex temporum (1995年) for flute, clarinet, violin, viola, cello & piano
 1) I, 2) Interlude1 - II. Interlude2, 3) III.Interlude3
3パート構成です。パート1はトリルとその変形の細かな音の反復に刺激的な音が絡みます。後半もノイズとポリフォニーの刺激を強め、ラストのピアノ・ソロで強音即興的です。目新しさや面白みはありません。
パート2では一転、静的空間に弦のノイズや響きを生かしたpfが葬送風な音色を奏でます。そして各楽器のロングトーンと単純な反復・変奏ピアノへと変わっていき、ラストは風の様なノイズになります。
パート3はパート1序章の回帰で始まりますが、すぐに強音の中に空間を作る様に"間"を作ります。そのまま静的空間を生かしてノイズやパルス、クラスターが反復をベースにして絡みます。中盤からはロングトーンにピアノのトリルや強鍵音などが乗り、ラストは弦を含めたトリルの嵐から風の様なノイズの葬送風で終わります。
まるで"自由な形式のソナタ"の様ですね。
 ★試しにYouTubeで観てみる?
  CDよりもソフトな演奏です。


2. Talea (1986年) for flute, clarinet, violin, cello & piano
 このタレアもグリゼーの室内楽を代表する曲ですね。刺激音と"間"という音空間を感じる対比の強い導入部、そこから対位法的な楽器間の協奏で混沌となりますが空間的響きが印象的です。最後は静的空間と刺激に戻ります。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  譜面と一緒に流れるので、とても面白い!!

・・・・・

スペクトラム技法からの音を使って……そこからの構成がグリゼーでしょう。即興性や刺激の強さが単純な空間音響系の音楽と違う展開になりますね。
ミュライユとのコントラストが面白いといつも思います。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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