サルヴァトーレ・シャリーノ(Salvatore Sciarrino)の Fauno che fischia を聴く

このブログでもおなじみの現代音楽のビッグネーム、69歳になるサルヴァトーレ・シャリーノ(Salvatore Sciarrino, 1947/4/4 - )です。
言わずもがなの楽風は過去記事を参照くださいね。

本アルバムはマリオ・カローリ(Mario Caroli)のフルートをフィーチャーしたSolo, Duo, Trioの楽曲です。1980-90年代の楽曲で、この時期にフルートの特殊奏法を含む作品を多く出しています。
現代音楽でフルート曲というとファーニホウやサーリアホを思い浮かべますが、もちろんシャリーノも相並びますね。
マリオ・カローリは『シャリーノの音楽を演奏することは息をするのと同じように、生理的で本能的な事』と言っています。

Fauno che fischia / Salvatore Sciarrino


1. Fauno che fischia a un merlo (1980年)
 w/ Ernestine Stoop:harp
タイトル曲でジャケット写真の事でしょう。ホイッスルトーンに近いフルートの緩い流れにハープのアルペジオと叩く音が合わさります。静的で神楽の様です。そして後半にハープの衝撃音が走ります。まさに静からの音の出現で、シャリーノですね。
 試しにYouTubeで聴いてみる?

2. D’un faune (1980年)
 w/ Tomoko Mukayiama:piano
ライオンの唸りの様な音から入ります。タイトル通りのワイルドライフ(仏:faune)です。そして和楽器の横笛の様な静的な音色の背景にはピアノの特殊奏法?のノイズが控えます。その静的な流れから中盤以降は無調pfの凶暴なアルペジオが現れます。譜面を追っていないとピアノは大変そうですw 向井山さんの名前がミスプリのままなのが笑えますが。

3. La perfezione di un spirito sottile (1985年)
 w/ Françoise Kubler:soprano, Christian Dierstein:bells
43分を占めるルイジ・ノーノに献呈された曲です。様々なフルートの特殊奏法と緩いグリッサンドを夜の闇(森?)のごとく静な響きに展開します。
中盤 vocalが入ります。歌詞はEleuternaで見つかった金のプレートのテキストとか??。後半はホイッスルトーンの鋭いflが闇を切り裂くように入り、そしてvocalとコラボするように反応します。ベルはラストに登場で、細かい音色でガムランを思わせる響きを添えて終わりますね。
アウトドアでの演奏も可との事です。

4. Toccata e Fuga in re minore BWV 565, J.S. Bach (1993年)
transcriptionも得意とするシャリーノ、バッハのトッカータとフーガのフルート版ですね。主題からもちろんそのまま、シャリーノのフルート曲らしさ無しの11分ですw
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?

・・・・・

三曲はいかにもシャリーノらしい「静からの音の出現」のフルート曲、そして一度は聴いてもいいでしょう、トッカータとフーガのフルート版です。この時代のシャリーノらしさが楽しめますね。
3. La perfezione di un spirito sottile がおすすめです。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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