アリス=紗良・オット のワンダーランドWonderland を聴く

アリス=紗良・オット(Alice Sara Ott, 1988/8/1 - )の新譜ですね。前作Picturesから久しぶりのアルバムです。
オットはブニアティシヴィリと並んで、体格も含めて異なる個性で、メジャーでは好きな若手女性ピアニストです。ライヴ向きのオットと小コンサートやコンセプト・アルバム向きのブニアティシヴィリの違いは、同じムソルグスキーの展覧会の絵で聴き比べてしてあります。
Pictures / Alice Sara Ott と Kaleidoscope / Khatia Buniatishvili
コンサートでも対照的ですね。

今回はノルウェーのエドヴァルド・グリーグ(Edvard Hagerup Grieg, 1843/6/15 - 1907/9/4)で「ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16」と「抒情小曲集 (一部ペール・ギュント組曲含む)」からになりますね。

Wonderland / Alice Sara Ott

 得意とするピアノ協奏曲をライヴでもってきていますね。皆んな良く知るグリークの「ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16」です。ややディナーミクとアゴーギクを振りながらのオケをバックに強音パートでは切れ味のある迫力を聴かせてくれます。でも、弱音のエモーショナルなパートはやはりいまひとつの感を拭えません。実はエサ=ペッカ・サロネン指揮バイエルン放送響の演奏が、スケールを感じさせる好演ですね。
 「叙情小曲集」ですが、個人的にはもっと舐めるような緩やかなタッチが好みです。オットの硬質な響きは透明感よりも硬さを感じてしまいます。蝶々(Op.43-1)やアルバムの綴り(Op.12-7)の様な細やかなリズムでもそれを感じます。そこがオットのいいところ、と言う事なのかもしれませんが…
従って有名な ソルヴェイグの歌(ペール・ギュント 第2組曲 Op.55 第4曲)では、好みはもっと細いエモーショナルさですね。
得意とするのは 小人の行進(Op.54-3)や 山の魔王の宮殿にて(ペール・ギュント 第1組曲 Op.46 第4曲)、トロルドハウゲンの婚礼の日(Op.65-6) の歯切れとリズム感のある曲でしょう。

あとラストの国内盤限定の 小妖精(Op.71-3)は、無い方がアルバムとしての締まりは良かったのでは。タイトルはちょっとあざといかなw

・・・・・

聴く前から先入観が介在してしまいますが、協奏曲ではやはり第三楽章のようなメリハリのあるパートの方がいいですね。
「叙情小曲集」はPicturesで感じたのと同じように、好きなオットのパターンは明確…と言った感じになりました。

今月来月の来日コンサートは行きませんが、演目のリスト/ピアノ・ソナタは気になるところです。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokotonPAPA

Author:kokotonPAPA


ものずき、おっさん じいさん、わがままきまま、すきほうだい、しななきゃなおらない.

 kokotonPAPAのブログ  ホームページtop  メールtop



1.このblogで言う現代音楽
2.マーラー交響曲第5番 150CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

カテゴリ
個人的お奨め度*
★   こんなもん?
★★  悪くないね
★★★ 最高です!
☆   +0.5
お友達ブログ
kokotonPAPAカウンター
unique-access