ロイス・V・バーク Lois V Vierk の River Beneath the River を聴く

米女性現代音楽家 ロイス・V・バーク(Lois V Vierk, 1951/8/4 - )は雅楽に精通している事が特徴でしょうね。故東儀季信、芝祐靖らに師事し雅楽曲も書いています。室内楽を得意としていて、前衛のKronos Quartetやお馴染みBang On A Can(BOAC)にも楽曲提供していますから楽風バリエーションは広いでしょう。ポスト・ミニマルでグリッサンド、それが特徴です。

River Beneath the River は彼女の代表作、英バービカン・センターがクロノス(Kronos Quartet)に献呈する為に委嘱した表題曲が入っています。(全曲個別委嘱作品です)

River Beneath the River / Lois V Vierk

1. River Beneath the River (1993年)
 Eva Greusser (violin), Patricia Davis (violin), Lois Martin (viola), Bruce Wang (cello)
当然ながら弦楽四重奏曲ですね。そしていかにもクロノスやアルディッティ(Arditti Quartet)あたりがやりそうな、トリルとグリッサンドの速い流れ。ラストは強烈、ピッタリですね。シャリーノの気配も感じます。

2. Into the Brightening Air (1994年, re1999年)
 Eva Greusser (violin), Patricia Davis (violin), Lois Martin (viola), Bruce Wang (cello)
これも弦楽四重奏曲です。基本構成はグリッサンドとトリルになりますが、独特なリズム感とフーガの様な構成をとります。ごく一部ですが、雅楽が顔を出すのが面白です。
1曲目よりもポスト・ミニマルを強く感じますね。

3. Jagged Mesa
 Gary Trosclair (trumpet), Bruce Eidem (trombone), Christopher Banks (bass trombone)
金管三重奏でのロングトーン・グリッサンドが主体ですが、ここでもフーガからポリフォニーな奏法の展開がありますね。共鳴音が生かされて空間音響系でもあります。

4. Red Shift (1989年)
 Ted Mook (cello), David Seidel (electric guitar), Jim Pugliese (percussion), Lois V Vierk (synthesizer)
今の時代らしい楽器構成の四重奏曲でしょう。バーク本人がシンセで参加しています。基本はグリッサンドですが、なんといってもパーカッションの色付けやリズム変化が楽しいですね。大迫力のラストも付き、これが一番面白いでしょう。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  Ensemble Phoenix Baselによる演奏です。ちょっとモディファイされてる感じ。


・・・・・

表題曲の様な前衛系から、3の様な空間音響系、4の様な今の時代まで楽しめます。
米現代音楽ですが、ポスト・ミニマルではあってもフィルム系や民族音楽系の色合いはなく前衛方向です。実験的ではありません。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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