米現代音楽アンサンブル eighth blackbird の FILAMENT を聴く

Eighth Blackbirdは1996年に創設されたシカゴを中心として活躍する米現代音楽グループ、セクステット(Yvonne Lam:violin/viola、Nicholas Photinos:cello、Nathalie Joachim:flutes、Michael Maccaferri:clarinets、Lisa Kaplan:piano、Matthew Duvall:percussion)で、2008年, 2009年にグラミー賞を受賞しています。
Steve Reichの様なビッグネームや、Bang On a Can(以下BOAC)のDavid Langといったこのブログではお馴染みの米現代作曲家の曲を演奏しています。
米を代表する現代室内楽グループの一つでしょう。

このFILAMENTはCedilleレーベルから7枚目になるアルバムで4人の若手音楽家、いやPhilip Glassを除く3人ですねw、の作品を演じています。
尚、本アルバムではフルートは旧メンバーのTim Munroになります。

FILAMENT / eighth blackbird

◇ Murder Ballades for chamber ensemble / Bryce Dessner
 01. Omie Wise - 02. Young Emily - 03. Dark Holler - 04. Wave the Sea / Brushy Fork - 05. Brushy Fork - 06. Pretty Polly - 07. Tears for Sister Polly
 ブライス・デスナー(Bryce Dessner, 1976/4/23 - ) はN.Y.の現代音楽家でギタリストです。以前BOACのアルバムでの紹介しています。本アルバムではプロデュースも担当して、今興味のある音楽家の一人ですね。
ミニマルでリズミカルな軽妙さの中に微妙に香る民族音楽和声の<1. Omie Wise>、スローで美的な<2. Young Emily>。面白いパーカッションと打楽器的なpfの展開が興味深い<4. Wave the Sea - Brushy Fork>、日本的な<6. Pretty Polly>と色々と表情を変えて楽しませてくれます。
流れの基本はポストミニマル、和声は民族音楽風で、米現代音楽の今の流れの本流の一つではないでしょうか。個人的にもこの流れ、Gabriela Lena Frank 他、には興味津々ですね。

◇ Doublespeak / Nico Muhly
 ニコ・マーリー(Nico Muhly, 1981/8/26 - )は米現代音楽家でピアニスト。映画や劇音楽、ポップやロックをベースとしてニューヨークで活躍中ですね。
やはりポストミニマルですが和声に特別性はなく、美しさがFilmMusic的な印象を受けますね。打楽器の使い方がうまい気がします。
 ★試しにYouTubeで観てみる?
  World Premiere(2012-3/29)の様子ですね。このライヴの方が刺激的でポリフォニカル、前衛感が強いです。

◇ To Love / Son Lux
 サン・ラックス(Son Lux, 1979 - )、本名ライアン・ロット(Ryan Lott)はニューヨーク在住の音楽家でヒップ・ホップ グループ Sisyphus(S / S / S)のメンバーでもあります。
2分ほどの短い曲ですが、ミニマルベースのアンビエントでしょうか。深い音色のロングトーンと、その背景に細かく刻まれるミニマルの流れ。そしてその上に被る短いヴォイス。面白いですが何せ短いです。

◇ Two Pages / Philip Glass
 言わずと知れたフィリップ・グラス(Philip Glass, 1937/1/31 - )、そして代表作の一つTwo Pagesです。以前BOACのアルバムでも紹介しているので、その違いが興味深いですね。ライヴ演奏でBryce Dessnerがguitarで、Nico Muhlyがorganで参加しています。
とにかくミニマルですw 本来のこの曲の圧倒的に短い動機の反復と変奏で始まり、途中から楽器編成のバリエーション生かした構成で色合いを付けてきます。初めから楽器編成を生かしたパターンのBOACと、その辺りがスタンス差でしょう。

◇ This is my Line / Son Lux
 再びSonの楽曲になります。またもや3分ほどの小曲です。ミニマルベースですが、ポリフォニー的でありパルス的でもあり、ヴォイス電子処理もあり、ポップな表情を見せたり、なんとも面白さが充実しています。
ぜひ他の曲も聞きたいですね。
 
・・・・・

この方向性の米現代音楽は好きなパターンですね。個々の音楽(作曲)家の展望も、ポストミニマル、ポップ、民族音楽、といった流れの中にいます。個人的に欧前衛系エクスペリメンタリズムと双璧的な位置づけですね。
楽曲のバリエーションも楽しさいっぱいで、BOACと並び超オススメのeighth blackbirdの一枚です



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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