2016年6月9日 大野和士 / 都響 の ブリテン、ドビュッシー、スクリャービン at サントリーホール ★☆

梅雨に入ってすっきりしない天気が続く東京ですが、今日は雷雨かもの予想がどうにか雨は降らずに助かりました。
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13〜20分程度と短めの曲の組み合わせなのですが、ブリテンの歌曲はさておき 割と好きな楽曲構成だった今日のコンサートです。さて大野和士さんはどの様に振ってくれたでしょう。

ブリテン / 歌劇『ピーター・グライムズ』より「4つの海の間奏曲」Op.33a (1945年)
 やや興味の薄いベンジャミン・ブリテンですが、その中で"Four Sea Interludes from Peter Grimes" は美しさから迫力への展開が明確でコンサート向きですね。
第1曲『夜明け(Dawn)』の広涼な美しさを、第2曲『日曜の朝(Sunday Morning)』では軽快さから華やかさへ、やや調性の薄さを見せながら、第3曲『月光(Moonlight)』では力感を高めて、第4曲『嵐(Storm)』で迫力の結び。が好みですが、第1第2曲は濃淡の色付けが濃くかえって平板に感じました。良かったのは第3曲で抑えの中に良い展開が感じられてましたね。嵐はドンガラガラであんな感じでしょう。

ブリテン / イリュミナシオン Op.18 (1939年)
 英テノールのイアン・ボストリッジ(Ian Bostridge)は、今年の1/16(土)のハーディング・新日フィルの「戦争レクイエム」に続いてのブリテンです。
その時の印象、今ひとつ切れ味不足、に対して声の伸びも表現も遥かに良かったですし、演奏も揃いが良く引き締まっていました。
どこかGBの民謡的なこの楽曲に興味が薄く ランボーの詩Les Illuminationsの邦訳も意味が掴めませんが、個人的な好みを別にすれば、かなり良かったのでは‼︎

ドビュッシー / 『夜想曲』より「」「」(1899年)
 頭にあるのはブーレーズのDG盤、(CBS盤に対し)情感を抑えた寒色系の美しさの"雲 Nuages"と軽快さの"祭 Fêtes"ですね。
ここでは "雲"は、微妙に振られたディナーミクでドビュッシーらしいこの曲独特の幽玄さが感じられませんでした。"祭"は躍動感溢れる流れから山場は重量級に展開しましたね。
全体としてはややつかみ所が薄かったです。

スクリャービン / 法悦の詩 交響曲第4番 Op.54 (1908年)
 事前に四人の指揮者で「法悦の詩」聴き比べをしてきました。好みは抑えの効いた静的エモーショナルと適度な山場迫力のバランス演奏ですね。
大野/都響は全体に音量過多のフラット。静音パートでも振られるディナーミクで、全体の流れの陰影が薄まり通して音量だけを感じました。爆演中心の法悦の詩は好みでないのでただ残念です。

・・・・・

期待した後半は残念ながら好みではなかったのですが、ブリテンが楽しめたのは嬉かったですね。
全パートにディナーミクの振りが気になりました。山場の迫力は歓迎ですが、静音パートは抑えの効いたエモーショナルな美しさを聴いてみたいですね。都響の演奏は安定していて良かったですね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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