クラウス・フーバー Klaus Huber / Cantiones de Circulo Gyrante と シェルシ Giacinto Scelsi / I Presagi を聴く

前回 初期のシェルシのCDを聴いた時に思い出したのがこのアルバムですね。フーバーをメインに…

今更のアルバムですね。スイスの現代音楽家クラウス・フーバー(Klaus Huber, 1924/11/30 - ) です。なんといっても弟子の多くを排出している印象が強いフライブルク楽派の重鎮でしょう。ファーニホウ、サーリアホ、細川俊夫、等々 著名な現代音楽家が師事していますね。

トータルセリエリズムを回避して本格的活動は前衛の衰退後の'70年代からがメインになり、神秘主義者も言われます。ここでもヒルデガルトの神秘主義的作品を引用していますね。

本曲はケルン・バッハ・コミュニティの委嘱により作られています。イメージの一つはケルンのロマネスク様式の教会の復興のため教会音楽にする事、もう一つは過去現在の同時性を表現する為に現代芸術が必要とあります。
展開として中世の女性宗教家・神秘家・作曲家のヒルデガルト・フォン・ビンゲン(Hildegard von Bingen, 1098/9/16 - 1179/9/17) の幻視体験に基づく作品『道を知れ』と、1985年に亡くなったドイツ人作家ハインリヒ・ベル(Heinrich Theodor Böll)をベースに作られています。

フーバーの代表作ですね。

Cantiones de Circulo Gyrante / Klaus Huber

◆ Cantiones de Circulo Gyrante (1986年?) / Klaus Huber
 レクイエム(Ein Requiem für Heinrich Böll)です。残念な事に独語だけで、英訳がありません。音楽としての調性はないのかもしれませんが、合唱パートは教会和声的なハーモニーが存在します。演奏はダブルアンサンブル程度のスケールで、前衛的。とは言え、本人談にもある様に教会音楽ですね。
いつもの事ですが、宗教曲はその宗教にいないと本質は理解できないという感じですね。
『道を知れ』は現れる光とそれがもたらす救いの話なのですが、英訳でもついてない限りわかりません。(話と合唱はラップしていて、その配分のタイムチャートも付いていますが…)
現代音楽レクイエム、それ以上でも以下でもないという以外にありませんでした。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  全曲ではありませんが。


◆ I Presage (1958年) / Giacinto Scelsi
 シェルシが倍音の方向性を見せ始めた初期の管楽器とパーカッションの作品です。1958年に書かれていますが、初演はこの時1986年になるそうです。
音響スペクトラムからの分析音で構成されている様な事が書いてあります。管楽器は類似音の響きを重ねて、さながら対位法的な音響空間です。旋律的な音の流れはありません。パォーン・ポワーンと言った感じw 最後のPart3だけ打楽器が入ってきます。
一つ確実に言える事は音列配置から抜け出した後の音楽である事は間違いありません。シェルシらしさを感じられるのは嬉しい事です。
 ★試しにYouTubeで聞いてみる?

・・・・・
予定通り?フーバーのレクイエムはわかりませんでしたが、シェルシの音響的楽曲はやっぱり面白いと確認できて良かったです。前回インプレの音列配置pf曲Preludiには参りましたから。ヾ^^;


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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