ベルマン Lazar Berman の1991年録音!!:リスト「ピアノ・ソナタ」 と ムソルグスキー「展覧会の絵」を聴く

年寄りにとって若き日の記憶は鮮明でw、学生時代に聴いたラザール・ベルマンのリスト/超絶技巧練習曲は強烈でした。ピアノのヴィルトゥオーゾというイメージは、kokotonPAPAにとってはベルマンですね。
近年忘れらていましたが、村上春樹さんの作品で復活したのは嬉しい事です。まぁベルマンの巡礼の年がどうかは別にして…ですが。(ロルティあたりに比べるとベルマンの巡礼の年は聴きづらいです)

後年のベルマンは旧ソ連から1990年に60歳でイタリアに移住し、2005年にフィレンツェで亡くなっています。
この録音は1991年なので移住してすぐという事になりますね。
ベルマンでこの二曲ですから、躊躇なく予約購入しましたw

Liszt"Sonata in si minore", Musorgskij"Quadri da un'esposizione" / Lazar Berman
LazarBerman-1991.jpg
(TowerRecord購入です。amazonでは見つかりませんね)


いずれもそれまでに録音が残されていますので、それと比較してこのアルバムの曲を聴いてみましょう。

ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178 / リスト
 この曲の初演は1858年、指揮者で有名な あのハンス・フォン・ビューローです。素直なソナタ構成ではなく、当時は現代音楽だったでしょうね。
1955年25歳の時の録音はシャープさが目立ち、アゴーギクやディナーミクは振られていますが情熱的ではありません。無機質で、透明感のある美しささえ感じます。
1991年61歳の本録音では明らかに表情が豊かになっていますね。'55年の録音の大きな流れに対して、その中にある細かなアゴーギクとディナーミクも表現されて人間臭ささや思いの様なものが感じられますね。ステレオなので左右の手の音も明瞭にわかり、より感じられるのかもしれません。
饒舌エモーショナルな本録音に対して、若き日の無表情硬質な旧録音、どちらが好きとは言えません。

◆ 組曲「展覧会の絵」/ ムソルグスキー
 展覧会の絵は、先日ブニアティシヴィリのKaleidoscopeの際にオットとオズボーンで聴き比べをしています。ここでは個別のパートの印象ではなく、旧録音との演奏の変化を感じたいと思います。
1978年48歳時の録音(DG)がありますね。明瞭に音を鳴らし、彫りの深い表情を付けていくヴィルトゥオーゾらしさ満点の演奏。強鍵硬質で少々古臭い骨太な音色を響かせます。まさに油の乗りきった演奏でしょう。
13年後の本録音は、やや出し入れを抑え気味に感じます。もちろん強鍵硬質な響きは変わりませんが、ディナーミクとアゴーギクは抑えれらて自然な流れを味わえますね。
全盛期の濃厚な味の旧録音と、年を重ねて程よい薄味の本録音

・・・・・
いずれの曲も旧録音と年を経て作られた表情の違いが感じられます。
新たな録音で、ベルマンの演奏の変化が味わえるのは嬉しいですね。どちらがどうのと言えません。
^^ゞ


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・2017年12月9日
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