藤倉大の Secret Forest を聴く

この処注目の上がっている藤倉大 (Dai Fujikura, 1977/4/27 - ) をCD4枚 続けてインプレさせてもらおうと思います。
長く英国で活躍しているロンドン在住の現代音楽家ですね。従って英国での受賞やBBC SOやBBCプロムスからの委嘱もありますね。今ではフランスやドイツと言った現代音楽先進国での活躍の場も展開されて日本を代表する現代音楽家の一人でしょう。

英国でベンジャミン(George Benjamin)他に師事していますが、エトヴェシュやブーレーズの関係が印象としてありますよね。どこかに優しさや美しさを感じさせる楽風は英国現代音楽の出身と言う事でしょうか?!
まず一枚目は現所有発売順で古い(2012年) これからです。

Secret Forest / Dai Fujikura

Secret Forest(2008年) by Art Resperant / Ken Takaseki (cond.)
 2008年11月5日、東京紀尾井ホールでの録音です。無調のオケ作品で特殊奏法も駆使されていますが、処々で美しい旋律を感じさせるのは例によって特徴的です。
ノイズ系ありポリフォニーでもありの混沌音楽なのですが、藤倉大らしい音の鳴りは良いですね。その煌めきはブーレーズを彷彿させるかもしれませんね。まだ音の出し入れが大きいのはエトヴェシュを思わせます。この曲は二人の影響を感じられる気がします。その分折衷的であり、全体としてはやや没個性的に感じられます。
オケ配置は現代音楽らしく、オーディエンスを囲む様に各楽器が配されますね。

 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  楽譜付です。現代音楽の楽譜と合わせて楽しめます。


Rubi(co)n(2011年) by Kate Romano (cl)
 約1分のクラリネット独奏曲です。

Phantom Pulse(2006年) by Lucerne Percussion Group / Michel Cerutti (cond.)
 パーカッション曲です。シロフォン等で音階は存在しますから音程の無い打楽器曲とはかなりイメージが異なります。ハイトーン域のシロフォンの音色が美しく他の打楽器と協奏して煌めきを感じる入り。そしてペースチェンジをうまく使い、間を生かした静寂、打撃音の強さ、そしてドローンと 表情変化も良い感じです。20分を超える打楽器曲ですが、全く飽きさせません

Eternal Escape(2011年) by Adrian Bradbury (vc)
 4分弱のチェロの小曲です。攻撃的な曲で、無調ですが旋律感が残りアンコールでやったら良さそうな感じです。

Okeanos(2010年) for sho, koto, oboe, clarinet, and viola by Okeanos
 1.Touch of Breeze - 2.Breathing Tides - 3.Cutting sky - 4.Sakana - 5.Okeanos Breeze
筝, 笙, cl, ob, vc によるQuintetのオケアノスOkeanosによる、同題名曲です。笙の音色はちょっとシンセサイザーっぽい響きです。現代音楽は出身国の文化を展開する事が一つのテーマの様なものですから、必然の楽曲でしょう。当然ですが、曲調は雅楽和声が処々で生かされています。箏はpfの特殊奏法的な音を感じさせて面白いです。
オケと雅楽の組合せはあまり好めませんが、室内楽の現代曲には相性が良い気がしますね。Western with Easternがフィットして面白いです。

・・・・・
藤倉大らしい美しさや煌めきを散りばめた無調の作品ですね。古臭い音列配置や、強烈なポリフォニー、ノイズ系ではなく旋律も残されて聴き易いのは、事実でしょう。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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