ザルツブルク音楽祭 2008年 歌劇「オテロ」をNHKプレミアムシアターで観る

ヴェルディ(Giuseppe Verdi, 1813/10/10 - 1901/1/27) が、アイーダ(1871年)以来 16年ぶりに発表した晩年のオペラ「オテロ(1887年)」ですね。
2008年のザルツブルク音楽祭で話題を呼んだ舞台で、DVD/BRDにもなっていますね。
2008年 ザルツブルク音楽祭 オテロ NHKプレミアムシアター

あらすじは、カッシオの昇進を妬むイアーゴの嘘にだまされたオテロ。妻デズデモナの浮気話に嫉妬し、デズデモナを殺害する。最後は真実を知り自らの死で結末というオペラの王道ですね。
【第1幕】キプロスの港(カッシオとイヤーゴ)【第2幕】庭園に面する城の一室(イヤーゴの策略)【第3幕】城の大広間(陥れられるデズデモナとオテロ)【第4幕】デズデモナの寝室(デズデモナとオテロの死) になります。

演出は、特殊なものはありません。でもイアーゴはもっと悪知恵に富んだ表情や振りがあっても良い気がしますね、見ていてイライラするほどの。ただその分をオテロの狂気が補って余りある迫力ですね。照明も暗く陰影強く、その辺が演出の狙いでしょう。

舞台・衣装は現代的なシンプルな舞台に適度にそれらしき衣装は違和感がありませんね。全体的には暗です。個人的にはもう少しアヴァンギャルド方向でも良いかと思いますが。

配役での注目はタイトルロールのアントネンコ、この時33歳!! 昨年のメトでもオテロを演じていますね。声も素晴らしいのですが、顔も体型も良くも悪しくもクドいですねぇ。演技もおどろおどろしいです。それがオテロですからピッタリでしょう。
そしてデズデモナも若手のポプラフスカヤ、2010年のROHシモン・ボッカネグラでアメーリア役が良かった印象があります。ここでも悪くありませんね。
ストーリー上の主役イアーゴを押さえるのは、お馴染みアルバレス。演出上の問題もあるでしょうが演技・声ともに今ひとつ。アルバレスが悪党ヅラじゃないからかもw
カッシオ役コステロのテノールは若さある役柄に合ってましたね。

演奏では特に意識する事はありませんでした。オペラの場合、よほど悪いか良いかでないと印象は残らないでしょう。そこがオペラを得意とするムーティの真骨頂かもしれません。

・・・・・
全体としては、どろどろのオテロらしいオテロです。ヴェルディ好きにはたまらないでしょう。特にアントネンコは歴代のテノール・ドラマティコ「オテロ歌い」に並ぶのでは。
ただヴェルディの作品があまり得意でないので、らしければらしいほど引ける気持ちがありますが…


 <出 演>
  ・オテロ(t):アレクサンドルス・アントネンコ(Aleksandrs Antonenko)
  ・デズデモナ(s):マリーナ・ポプラフスカヤ(Marina Poplavskaya)
  ・イアーゴ(br):カルロス・アルバレス(Carlos Alvarez)
 
  ・カッシオ(t):スティーヴン・コステロ(Stephen Costello)
  ・エミーリア(ms):バルバラ・ディ・カストリ
  ・ロデリーゴ(t):アントネッロ・チェロン
  ・ロドヴィーコ(bs):ミハイル・ペトレンコ
  ・モンターノ(br):シモーネ・デル・サヴィオ
 
 <合唱> ウィーン国立歌劇場合唱団コンサート協会
      ザルツブルク音楽祭児童合唱団
 
 <演出> スティーブン・ラングリッジ(Stephen Langridge)
 <美術> ジョージ・ソーグライズ
 <衣裳> エンマ・ライオット
 <管弦楽> ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 <指 揮> リッカルド・ムーティ(Riccardo Muti)


収録:2008年7月29日, 8月5日, 10日 ザルツブルク祝祭大劇場(オーストリア)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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