ペーテル・エトヴェシュ Eotvos の kosmos を聴く

ハンガリーの現代音楽家ペーテル・エトヴェシュ(Peter Eötvös, 1944/1/2 - ) は指揮者としての顔の方が日本では知られているかもしれませんね。もちろんこのBlogでも両方を紹介しています。
楽風は出し入れのコントラストが強い電子音楽エクスペリメンタリズムです。

kosmos / Peter Eötvös

1. Sonata per sei (2006年) for 2 pianos, 3 percussionists and sampler keybooard
 バルトークの影響を元に作られた、ピアノとキーボードと管弦楽のための交協奏曲"CAP-KO"をベースにアレンジされた五楽章の曲です。管弦楽を単にパーカッションとサンプラーに置き換えたのではないとの事。
点描的なpfの音とサンプラーの音色に打楽器が絡みます。主役である2台のpfは対位法でありユニゾンでもあります。無調で点描的ですが、旋律的な音展開は速くサンプラー音はフュージョンの様であり聴き応えがありますね。

2. Psalm 151 (1993年) for 4 percussionists
 エトベシュが認めていたミュージシャンの一人フランク・ザッパへの追悼曲で、ザッパの亡くなった1993年に書かれた打楽器曲です。演奏は、7つのTubular Bells, 2つのPlate Bells, そして2つのNipple Gongs が円状に配置されて、その中央に大太鼓が置かれます。
クラスター要素とスピード感はなく、こもった音色の大太鼓と響くベル・ゴングの音色の対比の様な音楽です。音作りに"間"を感じますね。

3. Kosmos (1961, rev.1999年) for 2 pianos
 バルトークの影響から作られた曲で、1961年に3日間で書き上げられたそうです。宇宙の生業をビッグバンから書かれて、このイメージは後に 以前紹介したPsychokosmos (1993)、Psy (1996) として展開されます。そして1999年にkey workとしてKosmosとなりました。
トレモロからの流れで構成されるピアノデュオ曲です。暴れる様な大音響は無く、パルス強音と宇宙空間の様な残響音を主体にして無調の旋律も存在しています。2台のpfはユニゾンと変奏で、ここでも響きと"間"が空間を表現している感じがありますね。
そう言う意味では空間音響系の音楽です。
 ★試しにYouTubeで観てみる?

演奏はピアノがGrauSchumacher Piano Duo、打楽器が Schlagquartett Köln、キーボードは Paulo Álvares になります。

2014年発売ですが、作曲年からいくとそれ程新しくはありません。目新しさは感じられませんが、安定した作品感があります。欧州エクスペリメンタリズム系の前衛音楽を聴くのには良いですね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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