ツィンマーマン B.A.Zimmermann の Cello Concerto, Impromptu, Antiphonen, Photoptosis を聴く

ここまで来たら、ついでにもう一枚ベルント・アロイス・ツィンマーマン(Bernd Alois Zimmermann, 1918/3/20 - 1970/8/10) を並べましょう。この中期作品集で初期から最後の作品までを、代表作「兵士たち」「ある若き詩人のためのレクイエム」を含めて眺める事になりますね。

Palm, Schloifer, Hans Zender / Bernd Alois Zimmermann


このアルバムは、変換期作品となった「兵士たち」1965年を挟んで中後期の管弦楽曲集になりますね。
演奏は ハンス・ツェンダー(Hans Zender)指揮、ザールブリュッケン放送交響楽団(Rundfunk-Sinfonieorchester Saarbrücken)です。

1. Cello Concerto en forme de "pas de trois" (1966年) for Cello and Orchestra
 前々回の紹介とダブる この作品は問題となった「ユビュ王晩餐の音楽」「兵士たち」の後に作られています。内容は前々回と同じですが、vcはこちらのパルム(Siegfried Palm)もシフ(Heinrich Schiff)同様悪くありませんし、オケもメリハリは強めで甲乙つけがたい感じですね。演奏に切れ味があります。

2. Antiphonen (1961年) for Viola and 25 Instrumentalists
 これもツィンマーマン得意の協奏曲ですね。前期作品にあったバルトークやストラヴィンスキーの影響から、グリッサンドやトリルといった奏法と音数を減らして来ている時期らしい作品になりますね。シュロイファー(Eckart Schloifer)のvaはシャープで先鋭です。パートIVで突然現れる語りは"カラマーゾフの兄弟"や"ユリシーズ"からのテキストになります。いよいよツィンマーマンらしさが出て来たと言う事ですね。ちなみにカラマーゾフの兄弟は、ツィンマーマン最後の作品でも使われていますし、ユリシーズは「ある若き詩人のためのレクイエム」にも使われています。

3. Impromptu (1958年) for Orchestra
 元はバレエ曲のパートとして作られたそうですが、1958年6月にケルンでツィンマーマン指揮により初演されています。衝撃音の様な打楽器がインパクトを与える、静と強のコントラストがとても強い楽曲です。まだ旋律が残りますから、初期の楽風の名残が感じられます。

4. Photoptosis (1968年) Prelude for Large Orchestra
 各楽器が入れ替わりながら一つの音の長音を響かせ続ける楽曲です。そこに他の楽器が絡みながら、時に激しい強音が現れます。そして中盤からは"ベートーベン"他の引用が聴こえます。強音による錯綜と引用は後期のツィンマーマンの一つの顔でしょうから、象徴的な楽曲だと感じますね。後半は得意のポリフォニーでトゥッティな強音混沌がやって来ます。まさにB.A.ツィンマーマンです。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  これがなかなか!! メッツマッハー指揮で最後に拍手…えっw


ツィンマーマンの作品が前衛系の一般的には?聴きづらい時期に入った中後期作品が楽しめます。その分ツィンマーマンの狂気の世界が覗けますね。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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