ホラチウ・ラドゥレスク Horatiu Radulescu の Piano Concerto "The Quest" を聴く


ルーマニア生まれの ホラチウ・ラドゥレスク(Horaţiu Rădulescu, 1942/1/7 - 2008/9/25)はメシアンとシュトックハウゼンから影響を受け、実験的現代音楽を進めたフランス現代音楽家ですね。ダルムシュタットでも常連でした。

基本は倍音ですが、フィボナッチ数列比(F0=0, F1=1, Fn+2=Fn+Fn+1)による微分音microtonalityや ピアノを倒して弾く様な特殊奏法も展開します。

いずれ興味深い現代音楽家なのですが、実際に展開される音楽は微妙です。

Piano Concerto Op.90 The Quest (1996年)
 Ortwin Stürmer(pf), Lothar Zagrosek(cond.), Frankfurt Radio Symphony Orchestra
 Movement : 1st.The Gate, 2nd.The Second Sound.The Sacred, 3rd.Ancestor's Chants, 4th.The Orgin
四楽章形式です。微妙な音程のズレを感じる音の響きは、まさに微分音と倍音音響の構成ですね。一番長い第一楽章は不気味な音色の点描的pfと、それを囲う様なオケのロングトーンは反復も使われます。時折 機能和声や民族音楽の流れが現れるのはラドゥレスクの後半期の特徴でしょう。各楽章毎の変化は、第二楽章ではより音数が少なく響きを重視し、第三楽章ではいきなり機能和声スケルツォの様な明るい音色が響き、民族音楽が続き管楽器がリードします。第四楽章では強音パートが主となり、クラスター的な音も見せます。
この期のラドゥレスクは調性に回帰している事が指摘されていますが、確かに楽章の採用や構成をみるとそれを感じますね。第四楽章だけなら面白いかも。
ちなみにpfのオルトウィン・シュトゥーマーはラドゥレスクが信頼したピアニストです。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?

pfの調律がどうなっているのか、何か細工がされているのか興味がありますね。微分音を全面に押し出しているので、どうも落ち着かない事に違いはありません。これを聴くと "音痴じゃないぞ微分音なんだ!" と言い張れるかもw そんな感じです。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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