マイケル・ゴードン Michael Gordon の Timber を聴く

米現代音楽組織?! Bang On A Can(以下BOAC) の創設メンバー、マイケル・ゴードン(Michael Gordon, 1956/7/20 - ) は大好きな現代音楽家の一人です。以前から紹介済みですのでBOACのメンバーとの関係等々は割愛です。

Timber は以前紹介したオーケストレーション作品のDystopia(2007年)の後、パーカッションに寄る作品をイメージして2009年に手掛け始めたそうです。

世界初演は2011年6月16日にオランダのデン・ハーグで行われています。演奏はこのアルバムと同じドイツのパーカッション・グループ Slagwerk Den Haag(The Hague Percussion) です。
その後 N.Y. の Mantra Percussion が米国初演を果たし絶賛を受けていますね。
M.ゴードンによれば、楽曲の印象は砂漠をイメージしたそうで、6つの楽器で構成されシームレスに一体化して強弱、上昇下降の流れを作るとの事。

全曲パーカッション曲で、木製シマントラ(Wooden Simantra)と呼ばれる打楽器、クセナキスにより採用された、を6台使っていますね。一つの木片とマレットをつかう木製電子打楽器で、楽曲構想完成後にこの楽器をアムステルダムで Fedor Teunisse により紹介・採用されました。
それで表題が Timber となっているわけですね。

Timber (2011年) Part I-V
5パートからなりますが区切れ目はなく全体として一曲です。シマントラの音は響きのないシロフォンで、それに電子処理音がドローンで入ります。シマントラの乾いた打音が流れる様に細かい連打音を刻み、その中に時にリズムを作り、時に強弱を表し、時に緩やかな上昇下降音階を作ります。後半はやや連打数が減り、その分少し刺激を感じますね。
6人による連打音は、リゲティ(György Ligeti)の "100のメトロノーム(100 metronomes)" の印象に近いです。前半、そして特にPart IIIからIVでは細かいザーッと言う速い連打から同じ様に連打数が減ります。それに表情を付けたというとわかってもらえるかもしれません。
 試しにYouTubeで観てみる?
  Slagwerk Den Haag によるダイジェスト版です!!
 楽器の説明もYouTubeで観てみる?  by Mantra Percussion's members
  シマントラの詳細もとても良くわかりますよ。

全体としては抑揚は押さえられ、約一時間 単一楽器多打音に終始する「陶酔・瞑想・浮遊・麻痺」 感覚に浸るパーカッション音世界です。(ある意味、読経に近いかも)
とても興味深く、ぜひ小ホールのコンサートで観てみたいですねっ!!


ケースが木製で、縦方向に90°開きます。BOAC公式サイトによると普通のCDケースより1inch厚く、1pond重いそうです。
MichaelGordon-Timber-SlagwerkDenHaag.jpg
不用意に開かない様に小さなマグネットでしっかり閉じますね。ちゃんと木の香りがします。Timberは"木材・樹木"と言う意味ですから、楽器TimberならケースもTimber!! そして、6つのシマントラが円状に配置されたデザインですね。

とにかく やっと聴きました。Bang On A Can All-Stars の最新作 Field Recordings も買ったまま聴いてませんし…時間が足りないですw


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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