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フィリップ・マヌリ Manoury の La Partition du Ciel et de l Enfer - Jupiter を聴く

フランス人現代音楽家 フィリップ・マヌリ (Philippe Manoury, 1952/6/19 - ) はパリで国立高等音楽院・他で学び、その後IRCAMへの参加や米UCSDで作曲と電子音楽の教鞭をとっています。現在は仏ストラスブール在住です。
欧エクスペリメンタリズムの源流であるブーレーズ、シュトックハウゼン、クセナキス、そして米画家ジャクソン・ポロックの影響が強いと言われています。従って初期はセリエルの点描的音楽(Punctualism)です。
その後は電子音楽を学び、電子音楽系現代音楽を代表する一人ですね。

このアルバムは、Philippe Manoury の代表作の一枚と言っていいでしょう。

指揮:Pierre Boulez(ピエール・ブーレーズ)合掌
演奏はその両腕?とも言える両雄になります。

演奏:Ensemble intercontemporain(アンサンブル・アンテルコンタンポラン)
エレクトロニクス:IRCAM(Institut de Recherche et Coordination Acoustique)

一つの時代を作った布陣ですね。

La Partition du ciel and de l’enfer, Op.19 (1989年) for flute, 2 pianos, ensemble and electronics
  Hidéki Nagano, Dimitri Vassilakis (pf)
  Ensemble intercontemporain
  IRCAM : Studio électroacoustique
  Conducted by Pierre Boulez

神秘的な音です。点描的な音列配置の後の作品で、もちろんノイズ系ではありません。フルートとピアノは緊張感と色添えをしますが、殊更に意識する必要はないでしょう。室内楽のポリフォニー&クラスターで、即興風なカオスも表しますが 主体は電子音も含めた響きでしょうね。まさにIRCAMの音響空間世界です。個人的にはこちらの方が好きですね。

Jupiter, Op.15a (1987, revised 1992年) for flute and live electronics
  Sophie Cherrier(fl)
  IRCAM : Studio électroacoustique, Divan
  Conducted by Pierre Boulez

ライヴ・エレクトロニクスがどのように使われていつのか不明ですが、フルートソロの背後に電子処理された音響が響き横たわる13の小曲からなる楽曲です。フルートは特殊奏法を駆使する訳ではなく、機能和声に近い音です。もちろん超絶技巧系でもありません。
エレクトロニクス音も攻撃的な素振りは無く、反響的な背景音に徹している感じです。全体としては、ここでも神秘的なフルートの音色に電子音の空間音響の色添えといった風ですね。
 
欧前衛現代音楽の保守本流?! 今に続く20世紀後半の空間音響系現代音楽が楽しめますね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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