アルディッティ・カルテット Arditti Quartet の Pandora's Box を聴く


アーヴィン・アルディッティ(Irvine Arditti)率いるストリング・カルテット、1974年創設!のArditti Quartetです。

今や創設メンバーは本人一人となりましたが、欧州現代音楽の弦楽四重奏曲と言えばまず浮かびますね。説明の必要もないでしょう。

Arditti Quartetの新しいアルバムは英国人音楽家の近年の作品を中心に集めた物になります。
なぜか最後にジョン・ゾーンが入っていますがw
Fletch / Rebecca Saunders (2012年)
 レベッカ・サンダース(Rebecca Saunders, 1967/12/19 - ) は英国現代音楽家で、ヴォルフガング・リームにも師事しています。現在はベルリンで活躍中です。
グリッサンドのノイズ系です。即興的で先鋭な弦音の背後にもグリッサンドの渦が配されます。顔の周りを蚊が飛んでいると言ったら近いでしょうかw 楽譜や技法的に何かやっているのかもしれませんが、曲自体に目新しさは感じられませんね。
 ★試しにYouTubeで聴いてみる?
  始めにインタビューが入っています


String Quartet No.2 / Benedict Mason (1993年)
 英国現代音楽家 ベネディクト・メイソン(Benedict Mason, 1954/2/23 - ) はMauricio Kagel の類似傾向からポリフォニーへと作風が変わり、今ではインスタレーション系(installation art)も見据えていて興味深いですね。その意味でも この曲だけ古いのがとっても残念です。
6楽章の弦楽四重奏曲です。楽章毎に奏法変化させていますが、基本はポリフォニーで極端な前衛系ではありません。無調ですから機能和声の心地良さとは行かないものの、繊細で美しい音色を奏でてくれる感じです。まさに現代の弦楽四重奏曲ですね。

Wonderful Four-Headed Nightingale / Luke Bedford (2013年)
 ベルリン在住の英国現代音楽家 ルーク・ベッドフォード(Luke Bedford, 1978/4/25 - ) は 37歳と、とにかくバリバリの若手?!です。
変わった題名に目がいきますが、イギリス民謡の様な和声を感じる聴き易さがありますし、一部にミニマル感もあります。微妙な音のズレは微分音を多用しているのでしょうか。不安定な音の中に、独特の和声が存在する古くて新しい気配が良いですね。実はvn, vc による ...Two-Headed... もありますw

Pandora's Box / John Zorn (2013年)
 日本でもお馴染みの ジョン・ゾーン(John Zorn, 1953/9/2- ) です。米国出身ですが、現代音楽家?じゃないでしょうねぇ。サックス奏者の顔を持つマルチタレント音楽家かな??
いたって普通の無調の弦楽四重奏なのですが、ソプラノ(Sarah Maria Sun)が入る事で生き生きとして来ますね。sopはシュプレッヒゲサングの傾向が感じられ表情豊かです。歌詞はゾーンによるドイツ語になり、英訳を見ると散文と言うよりも単語の羅列になります。嵐やフクロウ、闇からの光、と言った "それっぽい言葉"の並びになります。

現代音楽と言うからには やっぱり21世紀、出来れば近年の作品を聴きたいものです。そういった意味でも聴く価値がありますね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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