マルティヌー Martinů のチェロ・ソナタをイッサーリス Isserlis で聴く

チェコの音楽家 ボフスラフ・マルティヌー(Bohuslav Martinů , 1890/12/8 - 1959/8/28) は多作家で有名ですね。いろいろな作風変化を持ちますが、もちろん無調の様な現代音楽ではありません。
チェロソナタ全曲第1-3番を聴きましょう。交響曲全集の方が先? 数が多いのでこちらからw

フランス印象派を学ぶ為にパリ在住後、ナチ進攻を避けてマルティヌーは 1941-1953年の間米国で活躍していますね。色々な作風を試したのはそれ以前、また調性からの脱却が見られる作風はその後の年代になりますが。

演奏は Steven Isserlis (vc), Olli Mustonen (pf) になります。このアルバムの購入理由はどちらかと言うと、マルティヌーよりもスティーヴン・イッサーリスのチェロですね。最近はウィスペルウェイより好きです。
お茶目なイッサーリスはライナーノートも面白いですよ。^^

Sonata No.1 for cello and piano (1939年)
 ナチ進攻直前の1940年5月にパリで初演されています。民族音楽的で情感強い、多少の不協和音はありますが基本は古典的な楽曲です。そこに大きく色和えしているのはpfのムストネンとvcのイッサーリスの即興性さえ感じる様なエモーショナル高い演奏でしょう。聴き応えがありますね。

Sonata No.2 for cello and piano (1941年)
 渡米後に書かれた楽曲です。基本的には第一番と似ていて、間に緩徐楽章を挟んだ三楽章構成です。強烈な二人の演奏が際立ちますが、楽曲的には民族音楽的風合いから新古典主義?の様な和声になります。ここでも緩徐楽章では多少の不協和音が使われますね。

Sonata No.3 for cello and piano (1952年)
 10年後になる第三番はマルティヌーが目指した印象派の流れを感じられる新古典主義を元にした新印象主義の様な楽曲です。印象派の色合いはvcよりもpfの音色に強く感じます。もっとも曲のイメージは、それ以上に二人の強烈な演奏スタイルが勝っているでしょう。
 試しにYouTubeで聴いてみる?
  メンバーは違います。演奏は弾けていますが、印象派的な音色が薄く感じられます。


このアルバムには他二曲のチェロ&ピアノ曲が入っています。
□ [Olli Mustonen] Sonata for cello and piano (2006年)
 このアルバムでピアノを弾くオリ・ムストネン(Olli Mustonen, 1967/6/7 - ) はフィンランドの現代音楽家で、指揮者・ピアノストの方が著名ですね。イッサーリスとは旧知の仲の様です。
 無調ですが前衛ではありません。音列配置的な点描、変奏を含んだ反復、を基本とした四楽章楽曲です。後半楽章では出し入れ強い表情が現れますが、いずれこのパターンは現代音楽としては古さを感じてしまいますね。

□ [Jean Sibelius] Malinconia Op.20 (1900年)
 11分弱の短い一楽章曲です。シベリウスの中では、どちらかと言うとフィンランディア傾向の情感強い楽曲です。暗くて冷たい音色はチェロにとてもマッチしている感じです。ここでも一味違うのは、そこに絡むピアノでしょう。切れ味の強さがチェロを引っぱります。

ムストネンの曲以外!?は、二人のキレキレの演奏が楽しめるお勧めの一枚になりますね。^^v

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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