ウディ・アレン演出のプッチーニ 歌劇「ジャンニ・スキッキ」を NHKプレミアムシアターで観る

プッチーニの『三部作』オペラの3番目の作品で、唯一の喜劇「ジャンニ・スキッキ Gianni Schicchi」ですね。「外套」「修道女アンジェリカ」に続く全一幕オペラで、今年10月3日に米L.A.での注目のW.アレン(Woody Allen)の演出です。初演がメトですから、今回放送も米演出・米開催作品と言う事でしょうかw
GianniSchicchi2015-WoodyAllen.jpg

原作はダンテの神曲で、遺産の遺言状を書き換えた罪で地獄に落とされる男をモチーフにしているのはご存知の通り。オペラでは男は死にませんが、ストーリーはそのままですね。今回、そこがポイントですが。

舞台と衣装は舞台年代1922年フィレンツェっぽく見える設定です。実際にはその年代より後の衣装でしょうが、違和感はありません。スキッキのピンストライプの黒のスーツはマフィアをイメージしているそうです。そんな時代感です。

演出は喜劇らしく笑いを取れるような仕草を所々に仕込んでありますね。そしていたって標準的で、アヴァンギャルドさは皆無です。古臭いスマートさの演出はウディ・アレンらしい?!
でも、一番の驚きはスキッキが最後にツィータに刺されて死んでしまう事でしょうね。えっ?!って感じです。

配役ではやっぱりスキッキのドミンゴ(bar)でしょうか、遺言を書換えるシーンですね。演出に合った面白さいっぱいの演技でした。太っちょツィータ(オーワディ:m-sop)もいい味出していました。でも他は…
リヌッチョ(クルス:ten)とラウレッタ(チャッチマン:sop)も今ひとつ。
ラウレッタが歌う超有名アリア「私のお父さん」ですが、可もなく不可もなしと言ったところでしょう。声がもうちょっと細い方が好みですね。

ロサンゼルス・オペラ芸術監督も務めるドミンゴの人気は凄いですね。現れただけで拍手が起こります。最後に刺されて地獄に落ちる前のオーディエンスに向けてのダンテの行も決まりました。

全体としては中途半端な喜劇感で古臭く、やや退屈。詰め込み過ぎで"間"がない感じもしましたね。1時間と短いせいもあるかもしれませんが、残念。

それとスキッキが刺されるのも違和感がありますよねぇ。そもそも「遺言状を書換えた者と共謀者は片手を切断された後フィレンツェ追放…」と言って犯罪者になる事を口封じにしていたのですから、殺人者出るなんて???
それとも"落ち"の無いストーリにそれを作ったのかな。普通は大団円か誰かの死で終わるのがオペラのお約束ですから。^^;

<主な出演者>
 ジャンニ・スキッキ:プラシド・ドミンゴ
 ラウレッタ (スキッキの娘):アンドリアーナ・チャッチマン
 リヌッチョ (ツィータのおい):アルトゥーロ・チャコン・クルス
 ツィータ:メディス・オーワディ

<管弦楽> ロサンゼルス・オペラ管弦楽団
<指 揮> グラント・ガーション

<美術・衣装> サント・ロクアスト
<照 明> ヨーク・ケネディ
<演 出> ウディ・アレン


収録: 2015年10月3日 ドロシー・チャンドラー・パビリオン(アメリカ・ロサンゼルス)


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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