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トーマス・ラルヒャー Thomas Larcher の IXXU を聴く

トーマス・ラルヒャー(Thomas Larcher, 1963/9/16 - ) はオーストリアの現代音楽家ですね。現代音楽ピアニストとしての活躍が著名でしたが、今は作曲家としても知られています。

このアルバムは室内楽曲集ですが、Rosamunde Quartett の曲以外にはラルヒャー本人もピアノで参加しています。そこも注目ですね。


Ixxu (1998-2004年) String Quartet No. 2
 この曲は四曲目のCold Farmerの属曲とでも言う関係の様です。本人もとても密接な関係を持ちながら大きく異なり、細かな点はCold Farmerと共有する…と言っています。
三楽章13分ほどの曲です。反復トリルを中心とした刺激的でスピード感のある展開で、グリッサンドを主体に変化させた緩徐パートが挟まれます。第三楽章では調性感のある美しい旋律も現れます。
微分音も入るのかもしれませんが、全体としてミニマル感のある前衛で聴き易いですねRosamunde Quartett の演奏になります。

My Illness Is the Medicine I Need (2002年) for soprano, violin, violoncello & piano
 歌の入る楽曲です。歌詞はBenettonのColorsマガジン#47 "Madness/Follia" から引用しているそうです。画像とともに参考にどうぞ。
http://www.colorsmagazine.com/magazine/47
ピアノのクラスターからスタートする強音と静音のコントラストの楽曲で、sopはシュプレッヒゲサングの様な歌いではなく音域の広い現代音楽歌唱です。pfは特殊奏法も使われて、弦二部やsopとのユニゾンも構成します。最後の Once they give… が面白い!?
試しにYouTubeで観てみる?

Mumien (2001/02年) for cello & piano
 刺激的ミニマルですね。反復するパルスのピアノとトリルのチェロの交差で、pfは特殊奏法を入れ 全体は強音と弱音、ハイテンポとスローの組合せですね。ラルヒャーの音楽の骨格の様です。

Cold Farmer (1990年) String Quartet No. 1
 弦楽四重奏曲第一番。アルバム中一番古い曲で、基本は同じミニマル ベースです。本人が言うほどの Ixxu との違いは感じません。古い分だけ全体的に緩さは感じますが…
ちなみに2007年には String Quartet No. 3 "Madhares" をリリースしています。

全体的に特徴は明瞭で年が経るにつれて先鋭度が増していますが、格別個性的な前衛感はありませんね。その分 受け入れ易いのは間違いありません。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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