ルカ・フランチェスコーニ(Luca Francesconi) の Etymo・Da Capo・A fuoco・Animus を聴く

スウェーデンで活躍するイタリア人現代音楽家ルカ・フランチェスコーニ(Luca Francesconi, 1956 - ) です。シュトックハウゼンに師事し、ベリオのアシスタントを務めていますが、元はジャズ系のキーボード出身だそうです。ダルムシュタットでも活躍し、強烈な展開と視覚操作も取り入れる事がある様です。視覚ヴィジョン系は最近はIRCAMがかなり力を入れていますよね。

このアルバムは、その仏現代音楽とのコラボになりますね。表ジャケットにある様にIRCAMとアンサンブル・アンテルコンタンポラン(Ensemble intercontemporain)、指揮*はスザンナ・マルッキ(Susanna Mälkki)というバリバリの布陣です。

そしてレーベルはKAIROS、この時点である程度の方向性が見えてしまう気さえします。

*現在の首席指揮者はマティアス・ピンチャー(Matthias Pintscher)です。Mälkkiの読み方は"メルッキ"の方が良い気がしますよね。

Etymo (1994) For soprano, electronics and ensemble
 バーバラ・ハンニガン(Barbara Hannigan)のソプラノは楽器の一部 そして切れるソロを、アンサンブルは即興的なクラスト音、そしてエレクトロニクスはノイズの構成です。音量の大きいハイテンポと静音音響的な音楽です。時折 機能和声を感じるパートもあります。
強音パートは爆裂的、静音パートは狂気的で先鋭です。特に現代音楽は声楽が入ると狂気の切れ味を感じる事が多々ありますね。ハンニガンのsopも悪くありません。
25'強ですが、あっという間に過ぎ去ってしまう感じです。good!
試しにYouTubeで聴いてみる?
なぜか始め1分くらい音が出ません。飛ばして聴いてもいいです。^^;


Da Capo (1985-86) For 9 instruments
 静的なアコースティックで入ります。幻想的でミニマル風のテンポ展開を感じます。テンポは徐々に上がって行き、ハイペースの各楽器間の協奏になります。ポリフォニーではなく、現代的な対位法でしょう。そう言う意味で聴き易く、コンサートでも受けそうです。終盤はスローに戻ります。
A fuoco, 4°studio sulla memoria (1995) For guitar and ensemble
 パブロ・マルケス(Pablo Márquez)のギターをフィーチャーしています。始めはアンサンブルの暗い音色、そして生ギターが被ります。暗いスローな展開には電子音はありません。各楽器が互いの表情を伺うかの様な緊張感が漂います。そして中盤からは強音で速いペースが入って来ます。この辺りはフランチェスコーニの特徴でしょうか。無調ながら機能和声に近い旋律はあり、終始緊張感のある音楽です。
アルゼンチン人ギタリストのマルケスはEnsemble intercontemporainに良く登用されますね。
Animus (1995) For trombone and electronics
 強烈な電子音ノイズからの展開になります。旋律や音階といった音色はありません。トロンボーンの特殊奏法が、渦巻く様な電子音ノイズの中に稲妻の要に走査します。ライヴエレクトロニクス処理もされている様な音ですね。トロンボーンはベニー・スルチン(Benny Sluchin)で、IRCAMの実力発揮?!といった鮮烈的な楽曲です。
このアルバムの中で一押しです。

今の現代音楽の一つ 電子処理を入れた強烈な音響展開、特殊奏法、一方ではアンサンブルの生音を生かした旋律の存在する展開ですね。このバランスが良い感じです。
演奏時間が短く感じられ、あっという間に終わってしまいますね。いけます!


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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