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ヘルツキー(Adriana Hölszky) の「Tragödia Der Unsichtbare Raum」を聴く

ドイツ在住のルーマニア人女性現代音楽家 アドリアーナ・ヘルツキー(Adriana Hölszky、1953/6/30 - )です。以前紹介していますので紹介文はそちらをご覧下さいね。➡️ こちら


ヘルツキーは、グバイドゥーリナ、サーリアホと並んで女性現代音楽家を代表する一人でしょう。
個人的見解ですが。

前回紹介でも書きましたが、作風は電子音と打楽器群による空間音響で、テープや特殊奏法、近年の演奏の難しさも含めて今の現代音楽の主流的な音の一つ、と言う事になり個人的には馴染みある安心感かもしれません。

今や"テープ"は実際には事前録音でありエレクトロニクスのミュージックコンクレートでしょう。


Tragödia (1997) :アンサンブルと電子音楽の A から N までの14曲です。いずれも3〜6分くらいの小曲ですね。表題は Tragedy The Invisible Room (見えない部屋の悲劇) という事で、ボンの Forum of the German National Art Gallery で初演された時には ステージセットだけが置かれて表題のイメージを作ったそうです。元のアイディアはニーチェの「悲劇の誕生」から得たとヘルツキーは言っていますね。

いきなりインパクトのある衝撃音からのスタートです。ピアノを含めたアンサンブルの各楽器からは特殊奏法を駆使した即興的な音が、時に単音的に 時にポリフォニックにと色彩豊かに繰り出されます。基本的にパルス的な音構成でバックにはライヴエレクトロニクス、多分、された音がパーカッションをベースに流れます。演奏者のヴォイスも入っていると思います。
陰でも陽でもノイズでもない攻撃的かつ刺激的な衝撃音空間音響です。楽譜の複雑性を伴っているはずですが、これは聴いただけではわかりません。残念ながらライナーノートには楽譜サンプルはありませんでした。
訳のわからない凶暴な前衛現代音楽を試しに聴きたいと言う貴方にお薦めです。

演奏はKölnをベースに活躍する現代音楽アンサンブルのEnsemble Musikfabrik。英訳するとMusic Factoryですからかっこいいw
そして大きな役割を果たすライヴエレクトロニクス (兼sound direction)にOtto Kranzler と Melvyn Poore の二人、指揮はJohannes Debusです。


試しにYouTubeで一部を聴いてみる?
 ボリュームを上げて聴いてみて下さいね。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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