コヌソン Guillaume Connesson の Lucifer を聴く

フランス人現代音楽家 ギヨーム・コヌソン(Guillaume Connesson, 1970 - ) はフランス国内の音楽学校で習い、作曲をランドスキ(Marcel Landowski)に師事しています。

本人はクープラン、ドビュッシー、ラヴェル、メシアン、デュティユーの様なフランス人作曲家のみならず、ワグナー、ストラヴィンスキー、米現代音楽 ライヒやアダムズ、果てはファンクのJ.ブラウンにまで影響を受けていると言っていますね。

と言う訳でコヌソンの作品はフランス国立ロワール管弦楽団 (Orchestre National des Pays de la Loire)の他、米国でも演奏機会がある様です。

DGフランスではポスト・ブーレーズの幕開けと評していますが、さて。

Cello Concerto (2008)
 I. Granitique - II. Vif - III. Paradisiaque - IV. Cadence - V. Orgiaque
この曲は演奏者であるジェローム・ペルノー(Jérôme Pernoo, vc)に献呈されていますね。
楽曲は調性の薄さはありますが、その範囲のスタンスですね。I. Granitique などは、もろにストラヴィンスキーを感じます。確かに古典的な機能和声ではありませんが、新ロマン主義といった風でしょうか。もちろん前衛ではありません。
五楽章ですが前半はスピード感溢れる展開で、III. Paradisiaque は緩徐楽章で一番長い楽章になります。ここでの展開は面白さを感じますね。なるほど、メシアンの影響。IV. Cadence はvcのカデンツァですがテクニカルで、このコンチェルトの聴かせ場所ですね。 V. Orgiaque では再びスピード感あるvcとオケの共演パターンに戻ります。展開が明確で楽しいです。

Lucifer (2011) ballet en deux actes sur en livret du compositeur
 No.1: Le couronnement du Porteur de lumiere - No.2: Le voyage de Lucifer - No.3: La Rencontre - No.4: Le Proces - No.5: La Chute - No.6: L'Ailleurs - No.7: Epilogue

題名がルシファー。悪魔、堕天使で2幕のバレー曲だそうです。またもや出だしはストラヴィンスキー。テンポの速い展開の華やかなバレー曲です。調性感の薄さも殆どありません。今は春祭の初演の時代ではありません、確かにリズムは複雑で音の重なりはポリフォニーで不協和音もありますが全く違和感ないでしょう。
ここでも速い展開=緩徐=速い展開という構成です。そして特徴的に良いのはやっぱり長い緩徐の No.3: La Rencontre で、ここではかなり調性の薄さを味わえます。後半は処々でストラヴィンスキーが顔を出しながら派手でアップテンポな展開です。エピローグは静からの雄大さで締めます。計算され過ぎている感じ。

試しにYouTubeでLuciferを観てみる?
Malandain-Ballet -Biarritz による前衛バレーです


どこがポスト・ブーレーズなのか…
でも調性が薄いくらいの現代音楽の方が前衛よりも単純に聴き易い事は違いありません。もう少し作品を聴かないとわかりませんが、安心して聴ける重厚で派手な現代音楽?! 悪くありませんし、聴いていて楽しさもあります。でも、何か腑に落ちないような。
コンサートには向きますね。

指揮は日本でもお馴染みのスピノジ(Jean-Christophe Spinosi)、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団(Orchestre Philharmonique de Monte-Carlo) の演奏になります。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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