シュトックハウゼン Stockhausen のシュティムング Stimmung を聴く

今年のサントリーホールのサマーフェスティバル2015、8/29(土)に カールハインツ・シュトックハウゼン(Karlheinz Stockhausen, 1928/8/22 - 2007/12/5) の Stimmung(1968年) が上演されますね。その前に聴きなおしておきましょう。 8/23(日)のツィンマーマンの聴きなおしはこちら

今更のシュトックハウゼンなので困りましたね。このBlogでも数回はインプレしていますが、その広言は何かと物議をかもして全体像が掴みづらいシュトックハウゼンですから細かい事は書いていません。第三者間の挙げ足取り的なやり合いに辟易する事も多々ありますねw と言う事で個人的なシュトックハウゼンの話は無しです。

奥さんマリー・バウアーマイスターに献呈された「シュティムング」ですが、感情的抑揚の無い平和で平穏な教会和声の様な声楽曲です。
倍音の声楽ですので倍音をある程度知っておく必要がありますよね。倍音というと個人的には平均律と純正律を思い出したりして、また面倒な事になる訳ですが振動・共鳴による倍音発生は音(響)の基礎でしょうから。
純粋に単音だけを聴く方が難しいかもしれませんね。コンピューターが単音を出してもそれがスピーカーなり部屋なりに出た瞬間にいずれ倍音を伴うでしょうから…

また倍音の現代音楽と言えばスペクトル楽派になる訳ですが、その創始であるグリゼーとミュライユがジャチント・シェルシに会うのが1970年代に入ってからですから、その前にここまでやっていた事になりますね。

曲はベース音(変ロ/B♭)に対して2倍音:3倍音:4倍音:5倍音:7倍音:9倍音、の6つの倍音により構成されています。それで6人による音の共鳴が主体になる訳ですね。6人が車座になり音響ユニットによりスピーカーが観客の後ろに配されます。
そしてテープも準備されます。周波数57Hzと各倍音114Hz-171-228-285-399-513の七つの波形音テープはテナー1者によりコントロールされます。

51のmodel(小曲)に別れて約70分、基本は各倍音が重なるウネリや響きの空間音響になりますね。
2, 4, 8倍音はそれぞれオクターブ上がったベース音ですが、それ以外は3度や5度と言った音になるので和音が形成されます。ホーミーってありますよね、以前TVでTOKIOがやっていた(笑) そんな感じですね。それに時折 マジック・ネームと呼ばれる単語(神の名)が出てき、またシュトックハウゼンの詩が朗読される。と言う構成です。
『6声のそれぞれに、解説、フォルム・シェーマ、そして八つないし九つのモデルのページとマジック・ネームのページからできている』とシュトックハウゼンは言っています。
細かい事は本人の日本語公認ページである「シュトックハウゼン音楽情報」の中の「シュティムング・ライナーノート」にありますので、ぜひご覧下さい。そこにはスピーカーの配置から入場順やフェードインするテープ、照明までが細かく指示されています。

なんて事を少し頭に入れて、この音の世界に浸ってみましょうか。
ドローン系アンビエント、お経?、そんな感じです。ラストはフェードアウトです。
試しにYouTubeでちょっと観てみる?




今回のコンサートではユーリア・ミハーイ Julia Mihály が音楽監督(兼Sop)ですが、キュルテンの「シュトックハウゼン講習会」にも参加して このシュティムングを6回演じているスペシャリストですね。その他にも工藤あかね(Sop)、松平 敬(Bas)、もシュトックハウゼン講習会参加メンバーと、良いメンバー構成の様です。楽しみですね。

[後日追記]
2015年8月29日 サントリーホールでのコンサート インプレッション


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokotonPAPA

Author:kokotonPAPA


ものずき、おっさん じいさん、わがままきまま、すきほうだい、しななきゃなおらない.

 kokotonPAPAのブログ  ホームページtop  メールtop



1.このblogで言う現代音楽
2.マーラー交響曲第5番 150CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

カテゴリ
個人的お奨め度*
★   こんなもん?
★★  悪くないね
★★★ 最高です!
☆   +0.5
お友達ブログ
kokotonPAPAカウンター
unique-access