オペラ「ドン・ジョヴァンニ」ザルツブルク音楽祭2014 / NHKプレミアムシアター を観ました

評判の高かったドン・ジョヴァンニ(DonGiovanni-2014 Salzburger Festspiele)が放映されたのは嬉しい限りですね。
バランスの取れた配役陣と演出は、最後の大団円まで楽しませてくれましたね。ただ、個人的な好みから言うとドン・ジョヴァンニの色事師的な情熱とエロティックさ、そしてラストでの激情的な展開が強すぎて、本来楽しませてくれるはずのコメディ・ユーモアが弱く感じました。DonGiovanni-2014SalzburgerFestspiele.jpg

展開としては第一幕よりも第二幕の方が楽しめたと思うのは、その部分が僅かながら強く感じられたからかもしれません。
第一幕でもジョヴァンニとツェルリーナの重唱は良かったですし、レポレロがジョヴァンニの国別の女性遍歴を歌うアリア「恋人のカタログの歌」も良かったです。ジョヴァンニとレポレロの掛合いは、本来ならとても愉快なシーンなはずですが、演出でしょうかジョヴァンニがシリアス過ぎて今ひとつ。ジョヴァンニのダルカンジェロは容姿・顔・声ともにはまり役だと思うので、ちょっと残念でした。レポレロ役のルカ・ピサローニは2010 グラインドボーン音楽祭での同役も観ていますが、もっと良かった記憶があります。やっぱり演出なのでしょう。

女性陣では、声と演技はドンナ・エルヴィーラの アネット・フリッチュが素晴らしく、ツェルリーナの ヴァレンティナ・ナフォルニツァも可愛さいっぱいでコケティッシュさも出ていました。ドンナ・アンナのレネケ・ルイテン、役柄らしく沈んだ気配でしたね。

男性陣では騎士長役のトマシュ・コニェチュニは妥当な感じですが、オッターヴィオ役アンドルー・ステープルズのテノールは軽過ぎの気がしました。マゼットのアレッシオ・アルドゥイーは良いですね。2012年の"ラ・ボエーム"にも出ていましたね。でもツェルリーナと二人のシーンはやっぱりユーモアが足りない感じです。二人ともかっこ良過ぎで、田舎娘と単純な若者っぽくありません。ダサイからこそユーモアとコケティッシュさがピッタリ合うと思うのですが。

ラストは毎回楽しみです。ジョヴァンニは石像の騎士長とともに現れた悪魔達に地獄に連れて行かれます。でも、大団円シーンでは誰にも見えない亡霊として舞台を徘徊する設定です。そして最後は女の子を追いかけて舞台から消えて幕となります。

衣装・舞台は現代風ですがアヴァンギャルドではありません。イタリアっぽさを感じるダンディな衣装と、飾り気の少ないクールな舞台設定は良かったです。配役陣も全員かっこよく、美男美女&ナイスプロポーションが揃いました。これはけっこうポイントが高いです。
演出が残念かな。個人的にスヴェン・エリック・ベヒトルフの演出が好みでないと言う事でしょう。

<出 演>
 ドン・ジョヴァンニ:[Ildebrando D'Arcangelo] イルデブランド・ダルカンジェロ
 騎士長:[Tomasz Konieczny] トマシュ・コニェチュニ
 ドンナ・アンナ:[Lenneke Ruiten] レネケ・ルイテン
 ドン・オッターヴィオ:[Andrew Staples] アンドルー・ステープルズ
 ドンナ・エルヴィーラ:[Anett Fritsch] アネット・フリッチュ
 レポレルロ:[Luca Pisaroni] ルーカ・ピサローニ
 ツェルリーナ:[Valentina Naforniţa] ヴァレンティナ・ナフォルニツァ
 マゼット:[Alessio Arduini] アレッシオ・アルドゥイーニ

<合 唱> ウィーン・フィルハーモニア合唱団
<管弦楽> ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
<指 揮> クリストフ・エッシェンバッハ
<演 出> スヴェン・エリック・ベヒトルフ


2014年8月 モーツァルト劇場(ザルツブルク)

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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