カーゲルの 5 Stücke der Windrose / Phantasiestück を聴く

冗談好き?の現代音楽家マウリシオ・カーゲル(Mauricio Kagel、1931/12/24 - 2008/9/18) はアルゼンチン生まれのユダヤ系ドイツ人現代音楽界です。劇・映画音楽やハプニング、そして社会的テーマを得意としていますね。
カーゲルといえば指揮者が倒れる"フィナーレ"が有名になっちゃいましたね。他にもティンパニに飛び込むなんていうのもありますが…

このアルバムは後期の室内楽曲で演奏はSchönberg Ensemble, 指揮はその創設者である現代音楽家Reinbert De Leeuw(1938/9/8 - ) になります。

1) 5 Compass Pieces For Salon Orch. (1988-1991)
 The Compass Pieces とある様に、地理的優位性・見方をテーマに作られています。地球規模で考えた気候の差や文化を語っています。曲は近代和声ではなく民族音楽をベースにした無調作品ですね。独特なリズム感です。カーゲルの楽しさを味わえると思います。
 -1. East:アラビアの様な和声とリズムに終始する奇妙な楽曲で、多少の不協和音はあってもここでは基本的な和声は成立していますね。
 -2. South:ここでは無調になり、Eastに似た和声をベースにスタートしますが調性からかなり外れて行きます。またリズムも変拍子になって来ますね。
 -3. North-East:ここでも得意なリズム感と不協和音的、範疇?、の無調の展開です。より調性感は薄くなり民族音楽的和声も微妙です。
 -4. North-West:静的展開を見せながら、ノイズ系の音も入ります。そして途中からはポリリズム化して大きく変化しています。
 -5. South-East:小走りする様なリズムとその変異、そして混沌です。不思議な美しさを持つ楽曲になりますね。個人的にはこれが一番興味深いです。

2) Phantasiestuck (1989)
 Govert Jurriaanse のフルートと、Marja Bon のピアノが小刻みな音を刻む様にリードしていく無調の室内協奏曲的な楽曲です。管楽器、弦楽器共に特殊技法・奏法とまでは行きませんが、時折微妙な音を使って来ます。ただ楽曲全体では特別な作曲技法を凝らしたものではなく、無調の室内楽として完成度が高いと思いますね。
試しにYouTubeで観てみる?

シニカルなカーゲルらしい一曲目、無調の室内楽の二曲目、いずれコンサートで聴いてみたいです。



なぜかamazonではジャケット写真が無い事や、不自然に価格が高い事が多々ありますね。
MauricioKagel-5StückeDerWindrose
この手のCDを取り扱っているお店なら、在庫が今でもあればもっと安く普通の金額で変えますw

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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