ポップな現代音楽:マルティンセン Marthinsen の Snapshot Symphony を聴く

ニールス・マルティンセン(Niels Marthinsen 1963 - ) はデンマークの現代音楽家で、 このBlogでもお馴染みのペア・ノアゴー(Per Nørgård, 1932/7/13/ - ) に師事しています。ドイツやフランスではなく自国から育つ、その辺が北欧系の現代音楽家らしいです。
漫画世代の音楽家でスーパーヒーローとSFで育った影響が大きく、それらをモチーフにした作品も多く作られています。米国ポップ系の現代音楽に近い感じもしますね。

前衛ではなく、マニエリスムで明るくわかり易い展開です。

Symphony No.2, "Snapshot Symphony" (2009年)
 ディズニーのアラジン等のポップカルチャーイメージからメキシコ、アラブ、中国といった三楽章に展開しています。前衛とは真逆、明瞭そのものの楽しさです。引用等を使い華々しく、まさにポップ! メキシコ風、アラブ風、中国風、あくまで"風"の味付けは有っても基本は西洋和声です。
吉松 隆"風"?? コンサートでわざわざ聴きたいとは思いませんがw
Concerto for Three Trombones and Orchestra, "In the Shadow of the Bat" (2009年)
 三本のトロンボーンコンチェルトです。指揮がSuperTrombonistリンドベルイですからね。The Bat とはもちろんバットマンです。そして敵であるジョーカー(alt tb)とトゥーフェイス(tenor tb), ペンギン(bass tb)、その三人をそれぞれのトロンボーンで表しているそうです。
調性感の薄いやや混沌とした楽風のtbコンチェルトで俄然面白いですね。toy pfなども登場して緊張感のある展開です。静音パートと打楽器を使った強音パートの出し入れ、その中にtbのテクニカルな響きが効いています。リンドバーグの指揮も当然ながら効果的でしょう。
Snow White's Mirror - Opera Trailer (2010年)
 白雪姫をベースとした三楽章形式の作品ですが、特に意識する必要は感じませんw 機能和声の楽曲で、二楽章では調性感を薄くして和声の拡張も見られます。二三楽章の展開は悪くありません。
The King of Utopiaville Demo (2009年)
 新自由主義を標榜する市長Brixtofteのワインの金遣いの荒さをネタにした楽曲だそうです。リズム感の強い派手で明瞭な楽曲で、オペラのデモ曲になります。ドンシャン的で旋律の明確な展開はELPあたりがやりそうな気配といったらわかってもらえるでしょうか。楽しい事は楽しいですが、それだけ…的な感じです。

演奏はデンマークのローカル、オーフス交響楽団(Aarhus SO)、指揮はkokotonPAPA大ご贔屓のクリスティアン・リンドベルイ(Christian Lindberg)です。
もちろんこのアルバムの購入のきっかけもリンドベルイが指揮とtbの協奏曲があったからですね。そこは期待を裏切りませんでした。
今週22日(金)のリンドベルイのコンサートは楽しみです。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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