ジュリア・ウルフ Julia Wolfe の Steel Hammer を聴く

ジュリア・ウルフ(Julia Wolfe, 1958/12/18 - ) は米現代音楽演奏機構? Bang on a Can(以降BOAC) の創設メンバーとしても有名な米現代音楽家ですね。当然基本はミニマリストで、弦楽四重奏を得意として管弦楽曲まで広く手がけます。アメリカチックで極端なアヴァンギャルドではありませんが、ミニマルベースに絡む前衛は米現代音楽を聴く上では欠かせません。

このアルバムSteel Hammer (2009年、CD2014年)はノルウェーのヴォーカルユニットTrio Mediaeval (Anna Maria Friman, Linn Andrea Fuglseth and Torunn Ostrem Ossum) と Bang on a Can All-Stars のコラボになっています。歌詞は John Henry ballad 、ウェストバージニアのスティールハンマー伝説の男、から採用されています。ジョン・ヘンリーは"庶民の英雄 Fork Hero"としてアメリカ開拓史では伝説のアフリカ系アメリカ人で、ググればすぐに出て来ます。

1. Some Say:Sacred Song風のアカペラ曲で始ります。従って機能和声なのですが、バックにノイズサウンドが入ります。題名のパロディでしょうか、鉄槌も入ります。
2. The States:ミニマルです。バックはウェスタン調で、歌詞にはオハイオ・ケンタッキー・アラバマ・ジョージア・等々、その背景に当たるアメリカの州の名前がコーラスで連呼されているだけです。
3. Destiny:ジョン・ヘンリーの話が展開されます。楽曲はコーラスに前衛BOAC演奏が絡み、面白いです。終盤は弦楽のミニマルにトリオのコーラスが乗る展開に変化します。
4. Mountain:ミニマルベースのBOACの演奏が続く中、中盤以降にコーラスが入って来ます。緊張感のある演奏が表に出た方が好みですが。
5. Characteristics:ここで初めてミニマルの声楽が現れます。三人がハーモニー展開ではなく個別のフレーズ構成のミニマルを歌います。この方が面白いでしょう。もちろんBOACのバックアップがフォローします。
6. Polly Ann, The Race:Mediaeval の三人がBOACと一体となって演奏されます。演奏は混在的で美しい旋律も現れたりして メインの曲と言って良いでしょう。pf、e-guitar、打楽器からなる前衛演奏が現れるあたりは最高にかっこいい演奏だと思いますね。他の曲が概ねフラットなのですが、この曲は強烈なffパートも展開されています。
7. Winner:2分に満たない小曲です。アカペラ曲です。
8. Lord, Lord:終曲で平凡…かな

試しにYouTubeでチョットだけ観てみる?
2009年カーネギーホールのリハ風景です


そう言えば、Bang on a Can を紹介していない事に気が付きました。ビッグネームはいつも後回し。じゃ、次ね。(笑)


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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