ヴァレンティーナ・リシッツァの「ショパン Etudes」と「フィリップ・グラス」

Valentina Lisitsa と言えばYouTube、そしてロイヤルアルバートホールでのアルバム。と言った印象が強い "大向こうを唸らせる" 系ですね。
ここへ来て興味のあるアルバムが二枚出たので聴いてみました。とはいえ、Frederic Chopin の Études はこのBlogで紹介するには恥ずかしいほどの超有名曲ですから、詳しい方はパスして下さいw

ショパン: 24の練習曲
 リストをやった(Plays Liszt)ので、もしかしたらと思っていましたね。古今東西のピアニストが弾くエチュードですから所有枚数もそれなりにあり 個人的な好みは、少なからず有りますが、例えば若き日のガヴリーロフ。どちらかというと苦手はマガロフといった系統です。基本的にはクールに速く、です。クールは "冷静に" ではなく "かっこ良く" ですね。ガヴリーロフの速さとクセのある硬派的表情は好みです。マガロフはスクリャービンのエチュードは大好きなのですが…

リシッツァの個々の演奏は書きませんが、思いの外クセが無いのはわかりますね。速いですが爆速系ではなく、かと言って叙情表現系でもありません。アゴーギク、ディナーミクともに薄いですね。
個人的好みから行くと、個々の音の歯切れがもう少し欲しいのと、時折 単音で音を尖らせたりするのは気になりますね。それとリシッツァらしい"聴かせてやろう"な部分が少し足りない様な。

Chopin Etudes を入手すると一番始めに聴くのは Étude Op.10-4 ですね。これをどうやって"速く"、"クール"にやってくれているかが自分の中のSTDです。演奏記号はPrestoですから当然ですね。それからOp.10 - Op.25 を通して聴きますね。リシッツァの Op.10-4 は速さは普通で、表情の付け方も違和感の無い演奏という気がします。もっと変化球や魔球?!を投げているかと思いました。そうなると次はH.J.リムでしょうかw

そう言えばOp.10-4 は海外ではTorrent [感情の迸り、激流]と呼ばれているのに日本では名前が付きません、みなさん好きな楽曲だと思うのですが不思議ですね。
そうそう、書きませんでしたがシューマンの交響的練習曲も入っています。聴いていませんがw



Op.10-4 と言えば究極の速弾きはスヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Richter)でしょう。どうせやるなら…のひとつですw
試しにYouTubeで見てみますか!?


plays Philip Glass
 フィリップ・グラス(Philip Glass, 1937/1/31 - ) のピアノ演奏曲です。マイケル・ナイマンを弾いていますから不思議では有りません。とは言え、あまり得意ではないミニマルベースのマニエリスム系楽曲ですから…w (本人はミニマルではないと語っていますね)
全部同じ曲に聴こえますねぇ。特にグラスの場合は美しい旋律が仇となり、個人的にはです、映画音楽かBGMか といった印象はやっぱり変わりません。最後の一曲、MISHIMAは三島由紀夫の自叙伝を映画化(1985年)した際のサントラです。コッポラとルーカス監督による超話題作品なのですが、日本では三島由紀夫の奥様の了解が取れずに放映されませんでしたね。

興味深いのはCD1の How Now でしょう。この一曲は約30分の大作で、グラスとは言え執拗な短音階の繰り返しと音の透明感が他の曲とは異なります。キンキンする様な音色と合わせて陶酔の世界です。なんて言う事無い本来のミニマルかもしれませんが…
残念なのはMetamorphosis I-Vでしょうか。確かに主題を変態していますが、期待した何かが現れる訳ではありません。

リシッツァのピアノを聴くというよりも、結果的にはグラスの曲をピアノで聴いたら? と言った結果になりました。(汗)



これで当面リシッツァの新譜が出てもスルーかもしれません。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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