内田光子のピアノで聴く 新ウィーン楽派 シェーンベルク、ヴェーベルン、ベルク

かつてお気に入りで良く聴いた内田光子pfによる新ウィーン楽派の名盤です。今更ですが、訳あって聴きなおしたので…

内田女史のシェーンベルクのピアノソロOp.11, 19は激情的ですね。その表情豊かな演奏はとても聴き易い解釈、悪い事と言っているわけではありません、に変換しています。でも、より素晴らしさはピアノ協奏曲 Op.42におけるブーレーズ/クリーブランド響との熱演だと思います。このセットのpfとオケの鬩ぎ合いはスリリングそのものです。(この曲以外はソロピアノです)
ヴェーベルンはより作曲技法的で、ともすると退屈なほどの点描的音列配置な訳ですが、ここでもそれを逆手にとってディナーミクで表情を作りますね。平凡な点描から強音展開する様な変化は聴いていて飽きません。これがヴェーベルンのピアノのための変奏曲 Op.27? という問題も残る気はしますが、楽曲として聴いたら楽しさは素晴らしいですね。
またベルクのピアノ・ソナタ Op.1は当然シェーンベルクよりいっそう情熱的になり、その中に散見出来る浪漫的旋律が浮き立ちますね。

内田女史が得意とするモーツァルト等、実はオールマイティなのですが、から考えれば当然の帰結かもしれません。ただ、これら新ウィーン楽派の楽曲がそれまでの機能和声からの脱却を図って作られた事を考えると、こういった解釈・演奏がどうかは意見が分かれて然るべきでしょう。
とは言え、名盤と言われるのがわかる一枚に違い有りません。

何か現代音楽をピアノ曲で聴いてみようと考えるのでしたら絶対のお薦め盤です。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokotonPAPA

Author:kokotonPAPA


ものずき、おっさん じいさん、わがままきまま、すきほうだい、しななきゃなおらない.

 kokotonPAPAのブログ  ホームページtop  メールtop



1.このblogで言う現代音楽
2.マーラー交響曲第5番 150CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

カテゴリ
個人的お奨め度*
★   こんなもん?
★★  悪くないね
★★★ 最高です!
☆   +0.5
お友達ブログ
kokotonPAPAカウンター
unique-access