ジョドロフスキ Pierre Jodlowski のDrones・Barbarismes・Dialog/No Dialog を聴く

先日レーベル買いの話でNEOSを出しましたが、今回はKAIROSですね。このレーベルも今の時代の現代音楽を展開してくれるので安心して購入出来ますね。
KairosLabel-classical_ contemporary

フランス人現代音楽家ピエール・ジョドロフスキ(Pierre Jodlowski, 1971 - ) はパフォーマーも含めて他分野に活躍しています。リヨン国立高等音楽学校でフィリップ・マヌーリに師事しIRCAMでも学んでいますね。現在はフランスとポーランドを拠点に活動中です。名前から見てもポーランド系?
作風はIRCAMのCURSUSプログラムによる電子音処理がベースの様ですが、時にポリフォニックであり即興的です。また一方では統一的なリズム感のある展開も見せてくれますし、もちろん空間音響系の残響的でもあります。でも音列配置的な傾向は全く感じる事は無く、まさに今の現代音楽ですね。

IRCAMとの協調関係は強く、本アルバムでもIRCAM、Ensemble intercontemporain、が参画している事からもフランスのバリバリの現代音楽、スペクトル楽派の音楽でしょう。楽譜を見ても新しい複雑性的要素もありません。
ちなみに指揮はお馴染みスザンナ・マルッキSusanna Mälkkiです。

Drones (2007年)/ for ensemble of 15 instruments
 インターコンテンポラインによる演奏はノイズの入った即興的楽風から入りますが、途中からは特殊技法も交えた独特のリズム感を伴った音に変化します。ジャズの影響を感じるこのコントラストは面白いですね。ジャズやロック、そして即興はジョドロフスキの基本的素養ですから、この曲は彼の原資的色合いが出ているのかもしれませんね。特に終盤にかけては楽しいです。
試しにYouTubeで見てみる?
Tokyo Ensemnable Factoryによる演奏ですが、CDの方が良いかな…


Barbarismes (2009年)/ for ensemble and electronics
 ここでも入りは即興的ポリフォニーです。変化は電子音の特殊音ですね。そこからは、やや音数を減らして間を取り始めます。Dronesと同じ展開です。ここではホワイトノイズを使っている様な音もあり、また雷雨や犬の鳴き声などを電子音で表現する(まさか楽器による特殊技法?!)などやってますね。一部テープが使われている様な肉声が混じります。楽風的には空間音響系になって残響的になりますね。

Dialog/No Dialog (2009年)/ for flute and electronics
 ここではあからさまなノイズ系電子音で入ります。電子処理のvoiceも使われますが、ラッヘンマンのミュージック・コンクレートやシャリーノのiridescenecesを模してはいない、とありますね。そこへ即興性の強いSophie Cherrierのフルートが被って来ます。まさに電子音vsフルートのDialog(対話)です。そのまま空間系の音響が支配する傾向が強くなって行きます。

今の時代らしい現代音楽ですね。好きな一枚です。

( )内の年数は作曲年が不明なので、録音年です。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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