Bernhard Lang - DW 14 + DW 9 を聴く

リンツ生まれのオーストリア現代音楽家 ベルンハルト・ラング(Bernhard Lang, 1957/2/24 - ) は今や注目の作曲家の一人でしょう。
ドナウエッシンゲン音楽祭やダルムシュタットの常連で、ジャズやロックのインプロビゼーション、ジョン・ケージやラッヘンマンからの影響を受けています。反復と自らのプログラムによるライヴ・エレクトロニクスloop generatorが特徴的です。
以前、2013年のドナウエッシンゲン音楽祭のCDでもインプレしていますね。

□ DW 14 (2004年)
サックスとジャズトリオ(打楽器、ベース、シンセ)及びファビオ・ルイジ指揮VSO(ウィーン交響楽団)の演奏です。
サックスのトリオの一体感のある演奏はワクワクします。驚くのはオケの一体感ですね。基本は協調感のある反復主体のアヴァンギャルドです。その中には時折ポリフォニックや、即興性が散見されて気を抜けません。サックスは特殊奏法も駆使して主役を演じ、それを追う様に各楽器も特殊技法を交えながら展開します。
音列配置ではないので各楽器感での対位法的な関連は成立していてスリルがあります。
これは是非ライブで聴いてみたいですね。
試しにYouTubeで見てみる?

□ DW 9 (2003年)
友人である作家のChristian Loidleの文章を交えてある楽曲になります。アンサンブルとヴォーカルで、ライヴ・エレクトロニクスが採用されています。
音はDW 14に比べると静的に展開して、呼吸の様です。そのリズム変化の中に短い音の執拗な反復で全てが構成されています。ヴォーカルは歌というよりも特殊声法で、様々な声色を展開します。もちろんそれも短い音の繰り返しが主体です。ここにはloop generatorが使われて声がループします。
Peter Rundel指揮で演奏はThe Remix Ensemble、歌はシェーンベルクの「月に憑かれたピエロ」でも評価の高いSalome Kammerになります。

DW 9の方がより前衛性が高いのですが、個人的にはDW 14の方が好みです。
お薦めの一枚になります。



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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