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現代音楽レーベル"NEOS"から、アルトゥーロ・フエンテス(Arturo Fuentes) の『Space Factory』を聴く

特徴のあるNEOSのCDジャケットを見ると、とりあえず買ってもいいかと考えてしまいますね。

ArturoFuentes-SpaceFactory-NEOS.jpg


レーベルと音楽の関係は大きいですよね。例えば北欧系を聴いている時はFINLANDIAレーベルを見ると無条件で買ってもOK、米現代音楽ですとNewWorldとかありますね。

欧エクスペリメンタリズムですと例えばNEOS。今の時代の現代音楽家をピックアップしていますから、その時の気分しだいで買うのも楽しいです。これは東京の某所DUで¥700程度、もちろん未開封新品、とお買い得でしたしね。近くのTowerR.でも"特別価格"シールの時はお買い得w

オーストリア/インスブルック在住のメキシコ人現代音楽家アルトゥーロ・フエンテス(Arturo Fuentes, 1975 - ) です。1997年からミラノ(ドナトーニに師事)・パリ(INA-GRM, IRCAMで活動したH. Vaggioneに師事)・ウィーンで学び、器楽曲や電子音楽だけでなくダンス・ビデオ・エレクトロニクスの劇音楽も手がけています。
極端ではないですが各楽器に特殊技法を展開する構成はラッヘンマン的でもありますね。




Dunkelkammermusik (2013年) for bass flute, bass clarinet, viola and violoncello
即興的で技巧的な曲ですが作曲技法については不明ですね。このパターンは個人的には古臭い感じが否めません。その手法が例え"ポスト構造主義"であったとしても同じですね。でもラストはいきなりの変化を見せ、奇妙な拍子が出現したりして面白さが光ります。

 試しにYouTubeで見てみる?
  L'Instant Donné による演奏です


Skifir (ver.2013年) for flute, bass clarinet, violin, viola and violoncello
現在の一つのメインストリーム的な様相を見せてくれます。所謂スペクトル楽派の音楽で空間音響系です。ポリフォニックの様な混沌はなく、音数の少ない残響やドローンの様な単純性でもありません。

■ Space Factory III (2011年) for oboe, percussion and piano
クラスター的なピアノと特殊技法的な楽器の組合せで空間音響系ですね。ここでも後半から流れを変えてきて奇妙な肉声の様な音を使っています。

Space Factory IV (2012年) for flute, oboe, clarinet, kalimba, piano, violin, viola and violoncello
ポリフォニックな音楽になりますが、ピアノはIII同様クラスター的です。時折楽器間のリレーションを見せてくれますが、それが半端なのか、拘り・枠を超えたのか…

Space Factory V (2012年) for bass clarinet, violin, viola, violoncello and electronics
まるでクセナキス!、音の洪水・騒音系ですね。作曲技法はもちろん異なるでしょうが電子音処理も決まって、あたかもそれっぽいです。

Space Factory VI (2012年) for flute, violin and electronics
淡白な音の組合せのポリフォニックです。鋭く鋭利な音ですね。

・・・・・・・

それにしても色々やってくれて何でも有りなのか、技法・楽風を研鑚しているのか、はたまたこれ全体がスタイルなのか。いずれ今の現代音楽であり、興味深いです。一つの曲の中で変化を付けるのは、現状では特徴的でしょうか。

演奏はPHACE (01,  02, 06)とEnsemble Recherche (03, 04, 05)になります。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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