モートン・フェルドマン(Morton Feldman) の「コプトの光」聴き比べ

モートン・フェルドマン(Morton Feldman、1926/1/12 - 1987/9/3) は、以前も書きましたが図形楽譜と平坦長大さで有名な米現代音楽家ですね。
これは晩年の代表作、「コプトの光 Coptic Light」(1986年) になります。晩年は長大さからは脱却して細かい音を敷き詰める様になっていますね。
コプトとは絨緞のコプト織り物の事で、ここでは細かい音で構成された音の織物がモチーフとなり反復で構成されます。もちろんフェルドマンですから変化は小さく抑揚はより小さく、流れるがごとく最後まで続きます。例によってラストではやや展開が変化していますね。

□ M.T.Thomas 指揮 The World SO (1995年)
 マイケル・ティルソン・トーマスによる世界初録音になります。透明感があり、冷たさを感じる演奏です。川面を流れる氷の様です。一貫して変化を押さえているのはフェルドマンの意図の反映でしょう。




□ Peter Rundel 指揮 SO des Bayerischen Rundfunks (2002年)
 Musica Viva Festival でのライヴになります。織が少ない様な気もしますが、よりシンプルに感じます。M.T.T.と違って 8分辺りからペースと音数が減り、微妙な間の取り方も変えながらやや幻想的に展開させています。残り9分くらいからは、より揺らぐ感じです。もちろん冷たい静的な平坦さは変わりません。ラストの変化はより強く、曲調が変わった様な感じさえしますね。



フェルドマンらしさを強く感じるM.T.Thomasか、より現代音楽らしい深みを与えたP. Rundelか、と言った処ですね。個人的には後者の方がお薦めになります。

試しにYouTubeで聴いてみる?
指揮は現代音楽ではお馴染みPeter Eötvös、Royal Concertgebouw Orchestraです。
幻想的ではありませんが変化はRundelに近く より揺らぎが感じられます。


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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