ミルトン・バビットBabbitt の Philomel を聴く

ミルトン・バビット(Milton Babbitt, 1916/5/10 - 2011/1/29) は、アメリカを代表する前衛現代音楽家の一人ですね。今更のバビットですが一言でいえば小難しい頭でっかち系の権化の様な現代音楽ですw
トータル・セリエリズムを作り出し、開花は欧州でしたが、それを極度の規律化したピッチ・クラス・セット理論を構築しています。複雑性は強固となり理論的です。曰く、一般人に理解出来る必要はない! と言う世界ですね。

ちなみに表題のPhilomelとはナイチンゲールの事で、美しい声で歌う事も意味しています。第二期の古い作品になります。

Philomel For Soprano, Recorded Soprano, And Synthesized Sound (1964年)
このアルバムのメイン、シンセを使った声楽曲です。音のジャンプは広く、十二音技法がベースである事を象徴するかの様です。基本的に音列配置感が強いです。テープのソプラノが入り、電子音処理があるので、やや現代的に思えますがポスト・セリエリズムです。
歌詞はJohn Hollanderによるもので、歌い方はシュプレヒゲサング的です。

Phonemena For Soprano And Piano (1969年)
似た曲ですが、楽器構成がピアノだけの古典的な分古臭さが否めません。5分もない小曲になります。

Phonemena For Soprano And Tape (1975年)
同じ曲で、ピアノからテープになりシンセティックでノイズ的、歌いは例によって点描的、ピアノよりも聴き易いですかね。
試しにYouTubeで見てみる?

Post-Paritions (1966年)
ピアノ曲になります。3分半の点描の音列配置で即興的で古典的現代音楽ですね。

Reflection For Piano And Synthesized Tape (1975年)
電子音ノイズが混ざった音列配置的なピアノ曲です。メインのピアノは即興的で、それに左右からテープの電子音が混ざり込みます。作曲された時代的にピッタリの"前衛の衰退"を感じますね。

残念ながら今の時代の現代音楽ではありませんね。無調〜十二音技法といった、調性から逃れながら律する物を模索した初期の現代音楽の呪縛を感じます。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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