サーリアホSaariaho の Du Cristal, ...à la Fumée, Nymphea を聴く

オペラでも有名なフィンランドの現代音楽家 カイヤ・サーリアホ(Kaija Saariaho, 1952/10/14 - ) は、スイスの現代音楽家 クラウス・フーバー(Klaus Huber)に師事しています。同じフィンランドの現代音楽家 いつも紹介するノルドグレンやアホといった調性や無調・セリエルからの多様性と言った音楽ではなく、"前衛"ポスト・セリエリズムになります。(現代音楽とは? の個人的な意見ですw)

アコースティック楽器と電子音楽ライヴ・エレクトロニクスの音響を有効的に使ったスペクトル楽派の方法論を展開しているのが特徴ですね。フランス国立音響音楽研究所のイルカムIRCAM( Institut de Recherche et Coordination Acoustique/Musique)で学び、1980年代から活躍しています。
従って、"前衛の停滞" 以降の現代音楽家であり、音楽ではなく音の展開と言う事になりますね。

演奏は豪華メンバーで、一・二曲目はEsa-Pekka Salonen指揮 LosAngels PO。三曲目は Kronos Quartet です。

Du cristal (1989年) はライブ・エレクトロニクスを使った作品で、16'40"の音空間を味わえます。静的で連続的な音が空間を支配して、その中にオケの各楽器が絡みます。その音達は時にミクロポリフォニックの様な密集を魅せてくれます。全体的にはアンビエント、ドローン系の世界に近いですね。
...à la Fumée (1990年) はサーリアホがよく使うフルート(アルト)をフィーチャーしたオケによる音響系の楽曲です。連続音が支配するのは同じですが、こちらの方が各楽器の音色と存在がはっきりしています。電子音楽でなくても十分聴けると思いますが、"らしい"感じは残りますね。チェロとフルートによる協奏曲で、時にオケが打楽器を主体に強音で対応するのが "古い現代音楽" を感じます。声楽が入ったらもっと楽しそうですね。
Nymphéa(睡蓮, 1987年)は、ライブ・エレクトロニクスを使った代表曲になります。いきなり怪しげなヴァイオリンの唸りで入るので、クロノス弦楽四重奏団だとわかりますね。(笑)
曲想は ...à la Fumée に近いと思いますが、強音展開は String Quartet による演奏の方が個人的に好みです。ただ、この録音では エレクトロニクス処理が弱く感じるので違和感が少ないですが、出来ればもっと明瞭に効果を感じたかったですね。これはライヴで聴いてみたいです。表題の睡蓮はどこから来ているのか不思議ですが...
試しにYouTubeで聴いてみる?




来年2015年の5月29日に、T.ダウスゴー / 都響によるサーリアホのクラリネット協奏曲の日本初演があるので行かなければなりませんね。^^v


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokotonPAPA

Author:kokotonPAPA


ものずき、おっさん じいさん、わがままきまま、すきほうだい、しななきゃなおらない.

 kokotonPAPAのブログ  ホームページtop  メールtop



1.このblogで言う現代音楽

2.マーラー交響曲第5番 160CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

カテゴリ
個人的お奨め度*
★   こんなもん?
★★  悪くないね
★★★ 最高です!
☆   +0.5
お友達ブログ
kokotonPAPAカウンター
unique-access