シェルシScelsiの「山羊座の歌」を平山美智子で聴く

スペクトル楽派の主要メンバーが師事していたジャチント・シェルシ(Giacinto Scelsi, 1905/1/8 - 1988/8/9) はイタリアの現代音楽家です。ベースはセリエルですが、倍音の音響を重視した作風は、グリゼーやミュライユに影響を与えた事で有名になったかもしれません。

これは未完成に終わった歌曲「山羊座の歌 (Canti del Capricorno)」になります。シェルシが平山美智子さんの為に作った曲ですね。もちろん歌はシェルシとの交流もあった平山美智子さん本人になります。録音時(2006/5)は83歳という驚きで、part 1 ではゴングをpart 20 ではリコーダーも演奏しています。
実はこれは再録音盤で、旧盤も同じWERGOから出ています。(所有していませんが)

楽曲は殆どが歌だけです。肉声ソロ曲ですね。数曲にコントラバス、サックス、パーカッション、が入ります。part 16 は歌にライヴ・エレクトロニクスが採用されます。
全曲が2〜3分の小曲でpart 20 までの58分ほどの構成になりますが、歌詞はありません。意味を持たないヴォイスが楽器の音の様に流れを作ります。パルス的ではありませんし、通常の肉声を越える様な特殊技巧的なパターンもpart 12 以降の一部しかありません。声色等の感情表現もライヴ・エレクトロニクスの part 16 以外では殆ど表しませんね。
人間の声なので和声の存在を感じてしまいますが、調性はもちろんありません。音響処理がどの適度適応されているのかは記述がありませんが、やや反響音を強くとっています。
part 16 のライヴ・エレクトロニクスは、いっそうのエコー処理はわかりますがディレイ・ループ等の処理は感じられません。

part 15 は打楽器が入って面白いです。打楽器との二重奏(唱)であったらまた違った面白さを味わえた様な気がしますね。シェルシは打楽器奏者だ、と平山さんも言っていらっしゃいますから。

その音響の為もあるのでしょう、聴き続けるほどに楽器のソロとは異なる音世界を感じます。
通して聴けば、一つの世界が味わえます。

試しにYouTubeで聴いてみる



旧盤はこちら





テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

kokotonPAPA

Author:kokotonPAPA


ものずき、おっさん じいさん、わがままきまま、すきほうだい、しななきゃなおらない.

 kokotonPAPAのブログ  ホームページtop  メールtop



1.このblogで言う現代音楽
2.マーラー交響曲第5番 150CD
 (名盤・珍盤 聴き比べ)

カテゴリ
個人的お奨め度*
★   こんなもん?
★★  悪くないね
★★★ 最高です!
☆   +0.5
お友達ブログ
kokotonPAPAカウンター
unique-access