クラウス・フーバーの Fragmente aus Frühling, Auf die ruhige Nachtzeit, 他を聴く

スイスの現代音楽家クラウス・フーバー(Klaus Huber, 1924/11/30 - ) は、フライブルク派の創世記を作り門下にファーニホウ、リーム、細川俊夫、サーリアホ 等がいますね。ポストセリエルの名だたるメンバーを教えながら、自らの評価が遅れた事で有名かもしれません。
後期にはライヴ・エレクトロニクスも手がけていますね。

本アルバムは室内楽のセットになります。構成は初期から後期に渡り、個性的でそのぶん聴き易いでしょう。内容はフーバーのセリエルからの変容が見渡せて楽しみがありますね。

Auf die ruhige Nachtzeit(静かな夜間上で/1958) は7partsの初期作品です。フルート、ヴィオラ、チェロの楽曲です。ソプラノが入る音列系の美しい楽曲ですね。激しい打音やパルスの表現は少なく、セリエル時代の流れを強く感じます。
Ascensus I&II(1969) はフルート、チェロ、ピアノの楽曲です。静音と打音の組合せで構成されています。特徴的なものは薄いかもしれませんが将に前衛の衰退が叫ばれた時代です。
transpositio ad infinitum(1976) は無伴奏チェロの技巧曲になりますね。極端に強弱の強い典型的な現代音楽ですが技巧性が際立ちます。楽譜は見ていませんが、新しい複雑性を感じます (見ればわかるは別ですがw)。その分コンサートで聴きたくなる楽曲ですね。
Schattenblätter(陰葉/1975) はバスクラリネットをフィーチャー、チェロとピアノの楽曲です。曲調は前のチェロソロに近いのですが、技巧性に代わり 神聖とも感じる静音パート部分が大半を占めながらスローに展開されます。僅かですが、処々で特殊技巧が適用されています。
Fragmente aus Frühling(春の破片/1987) はシマノフスキとブルーノ・シュルツを追悼した声楽曲になります。ヴィオラとピアノの伴奏ですが、セリエル的?で新しさを感じられる事は無い気がします。
Des Dichters Pflug(詩人の鍬/1989) が一番特徴的でしょう。弦楽三重奏曲で、特殊技法が使われて全面静的に緩い流れで、パルスで弦のピチカートとロシア語のヴォイスが絡みます。ポスト構造主義の展開が見える様な演奏になりますが、ラストは音が消滅しているかの様です。

お奨めはSchattenblätterと最後のDes Dichters Pflugでしょう。
それにしても門下のメンバーが有名で、その紹介に名前が出て来る事の方が多い様な気がしますね。

このCDがネットでは見つかりませんねぇ。

☆試しに Ascensus I を YouTubeで見る?



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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