ヘルムート・ラッヘンマン の Accanto Consolation I Kontrakadenz を聴く

昨日はファーニホウを出したので、そうなるとやっぱりラッヘンマン(Helmut Friedrich Lachenmann, 1935/11/27/ - ) の紹介になりますね。前衛の衰退 ポストセリエル以降を代表するドイツの現代音楽家で、ルイジ・ノーノに師事し、ダルムシュタットで頭角を現した「ポスト構造主義」の旗手として著名でしょう。古い話ですねw
面倒なこのあたりの現代音楽の流れと、このブログの現代音楽に付いては以前書きましたので参考にして下さい。

特殊技法とパルス音を駆使した楽曲が何と言っても特徴になります。将に前衛の衰退が叫び始められた年代の作品ですね。
accanto(1975/76) は代表作の一つで、"クラリネットとオーケストラの為の"とありますね。静音単音の音を置きながらスタートしますが、どの楽器も普通の使用方の音ではありません。静かな環境で聴くと息だとか、フレットと弦の当たる音とかもわかりますね。突然クラリネットが流れる様に入り込んで来て、そこからは騒音的に特殊技法音の嵐が絡みながら定拍子のリズム(等拍パルス?)で推移していきます。陶酔的な流れを感じますね。この後も各楽器の不思議な音の羅列です。音楽の調性を逸脱したのが現代音楽の和声なら、楽器の演奏を覆したのが特殊技法なのかもしれません。
モーツァルトのクラリネット協奏曲のパロディだと言っていますね。その通り、途中で一瞬その旋律が現れます。トーマス・マンの言葉を引用して説明していますが、よくわかりません。
明確な変化があるので"へんな音"を楽しみ易いですねw
基本的に音であり、音列を感じる事はありません。

consolation I(1967) は声楽が入ります。流石に声は特殊技法の様な異常以上?のものは出せない様ですが。衝撃音の中を男女数人の声が響きますが、これもパルス的で歌詞ではありません。
accantoに比べると新しさや前衛性は感じられない気がします。

kontrkadenz(1970/71) は上記二曲の中間期に作られたオーケストラの為の作品です。演奏は ギーレン(Michael Gielen)指揮、現代音楽を得意とするシュトゥットガルト放送交響楽団(Radio-Sinfonieorchester Stuttgart des SWR) になります。
オケの凝縮された音塊と静寂にパルス音が特徴の作品です。一部に声楽も絡みますね。静寂の中には微妙な弦楽器の音が潜みますからダイナミックレンジの広い音を聴き分けられる環境が必要でしょう。音は基本的にパルスで、全体はダイナミックです。
途中 水音が聴こえるのは不思議。

まずは「ポスト構造主義」って? と思って聴くならお奨めです。



ラッヘンマンは、この後作られた"マッチ売りの少女"が 素晴らしいですね。また紹介しますね。

テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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