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ルイジ・ノーノ(Luigi Nono) の「力と光の波のように」他、初期・中期・後期 作品を聴く


言わずと知れたイタリアの現代音楽家ルイジ・ノーノ(Luigi Nono, 1924/1/29 - 1990/5/8) です。ノーノはダルムシュタット夏季現代音楽講習会に関わりが深く、初期(アコースティック)・中期(テープ等の電子音楽)・後期(ライヴ・エレクトロニクス)になっていきますね。ここでは各期の作品をインプレします。


Orchestral Works & Chamber Music

初期作品に当たる このアルバムでは、題名の通りアコースティックでテープ等の処理なしになりますね。もちろん基本は短音によるスローな構成です。
 一二曲目は静音展開ですが、下記アルバムとやや異なり多少なりとの音の構成(旋律)が感じられる事ですね。そして特徴的なのは、その中に"間"がある事でしょうか。一部に雅楽の様な和声も存在する気がします。その為、ノーノの作品としては"聴く"事が自分の中で成立する楽曲になりますね。
三曲目も音の構成を感じるのは同じなのですが、パルス的な音で強弱を付けています。その手の?展開になります。よくあるこういったっ強音展開はどうしてもヴァレーズをすぐに思い出してしまいますね。



◆ Como Una Ola De Fuerza Y Luz,「力と光の波のように

中期作品で、ノーノと言えば まずはこのアルバムですね。実に懐かしいです。ポリーニとアバド、ソプラノはタスコヴァと言う豪華布陣になります。
 単音構成の音から組み立てられて、静音と轟音?の組合せになりますね。良いのは声楽が入る事でしょう。叫び、唸る様な明確にただの音列ではない意図した旋律を見せてくれます。歌詞が存在する事で、ただの音の配列から脱却しているのは聴く事ができるので嬉しいですね。
これは何年か前に紹介済みですね。



◆ Quando Stanno Morendo,「死の間近な時 ポーランド日記第2番

ノーノの後期を象徴するライヴ・エレクトロニクスによる反響音・エコーからなる静音構成です。
 基本 単音によるもので、ここでも肉声が入りますが意味をなさないヴォーカリーズ(と言っていいのかな?)なので音の構成に変異を見せる事はありません。夢想する様な音の世界です。
通常で言うところの和声は無いと言って良いでしょう。これは音ですから、無調とか言う範疇ではありませんね。アンビエントやドローンといったエレクトリカに近い世界かもしれません。





セリエルからポスト・セリエル時代の著名現代音楽家達 ブーレーズ、シュトックハウゼン、このノーノと言った顔ぶれが、このブログの現代音楽ではあまり出て来ません。
以前も書いたかもしれませんが、あまりにビッグネームすぎてインプレしづらいというのが本音ですね。

それと、無調〜トータル・セリエル時代の曲は理論先行で聴いてもワクワク感に欠けて、みんな同じに聴こえます。今はあまり聴かないのも実情ですね。
ノーノもその範疇になりますが、実際には自宅や通勤時等に その音に浸っている事もあるので...これからはその方面も少しコメントしてみようかと... ヾ^^;




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。




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