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ブルネロの Solo cello and ... を聴く

マリオ・ブルネロ(Mario Brunello)の現代音楽チェロ・ソロのアルバムです。現代音楽の楽しさを見せてくれる、素晴らしい一枚です。
今週の12日(wed)に三鷹市芸術文化センター風のホールで、ブルネロのソロコンサートがあるのでとても楽しみです。

一曲目はソッリマ(Giovanni Sollima):コンチェルト・トロンドですが、作曲者を見た瞬間に納得してしまいますね。
チェロ&エレクトリックな楽曲で、民族音楽的和声のpart1、ハイスピード技巧曲のpart2、民族音楽に戻るpart3、半音階と胴を叩くリズムが際立つpart4、といかにもソッリマらしい楽曲をブルネロが奏しています。チェロの現代音楽の楽しさいっぱいですね。
二曲目はスカルソープ(Peter Sculthorpe):レクイエムですが、6つの典礼文が楽曲になっています。もちろん声楽パートは教会音楽そのままに、スカルソープの調性感の薄い和声が鳴り響く不思議なレクイエムです。チェロの音色はこの手の神聖な響きに向いているのですが、グリッサンドを含めた技巧が 如何にも現代音楽です。このギャップこそが、スカルソープのレクイエムでしょう。
これがなかなかの聴きものになっています。殊更にレクイエムを感じなくても良いのは、クリスチャンではないので助かります。(いつもの事ですが、宗教曲はその世界の中に居ないと理解や感覚は遠いと思っています)
歌はポーズ修道院グレゴリオ聖歌隊になります。
三曲目はシェルシ(Giacinto Scelsi, 1905/1/8 - 1988/8/9):カルロ・マーニョの葬儀。打楽器群の地鳴りと、渦巻く様なチェロの唸り、倍音の共鳴からなる空間音(楽)で旋律はありません。シェルシと言えばポスト・セリエルのスペクトル楽派の礎となった事で有名ですから、そのものですね。これを持って来る事が、ブルネロの音楽への方向を見せている気がしますね。今回の三鷹市のコンサートでもライヴ・エレクトロニクスが採用されて、ピアソラ:コントラバヒッシモ「チェロのループエフェクターによる多重演奏」が演奏される予定で期待値が高いです。
打楽器は、マウリツィオ・ベン・オマールになります。

このアルバムでは、G.ソッリマの作品さえもが霞むほどの選曲と演奏で現代音楽のチェロの楽しさを堪能出来ますね。お奨め^^v



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽

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・2017年12月9日
音楽ブログに特化するためにタイトルを「現代音楽と酒の日々」から変更しました。





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