『マーラー 交響曲 第5番』«ネット配信» アラン・ギルバート指揮/NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団 2023年11月9日
NDR Elbphilharmonie Orchester
Alan Gilbert: cond.
Alan Gilbert: cond.
A.ギルバートが主席指揮者を務めるNDRエルプフィルとのマーラー5です。今月上旬(2023年11月)のヨーロッパ・ツアー2023からハンガリー/ブタペスト公演ですが、今月下旬には来日してジャパン・ツアーがありますね。ブラームスがメインで本演目はありませんが。
本配信はもちろんNDR(北ドイツ放送)のRadio & TVからです。
本配信はもちろんNDR(北ドイツ放送)のRadio & TVからです。
Mahler Symphony No. 5

[Live at Palace of Arts in Budapest, 09 Nov. 2023]
■ 第一部
ファンファーレは派手やかに 葬送主題はスローのアゴーギクで個性を付けて、第一トリオは力強さと鳴りの良さに煽りを入れます。主題回帰はアゴーギクで揺さぶりを加え、第二トリオも哀愁を引きずる様な揺さぶりです。
第二楽章第一主題は激しさですが揺さぶり無し 第二主題も落ち着いた標準的哀愁ですが、展開部はvc動機の静パートとマーチで揺さぶりを入れて来ます。
派手な鳴りとアゴーギクの揺さぶりで強い個性を見せる第一部です。
第二楽章第一主題は激しさですが揺さぶり無し 第二主題も落ち着いた標準的哀愁ですが、展開部はvc動機の静パートとマーチで揺さぶりを入れて来ます。
派手な鳴りとアゴーギクの揺さぶりで強い個性を見せる第一部です。
■ 第二部
スケルツォ主題は舞踏的ですが僅かにwaveを付けて、レントラー主題はスロー優美そのもので間を上手く入れています。第三主題主部のオブリガートhrと低弦、変奏パートのピチカート、共に緩やかにアゴーギクで色合いを挟みます。再現部ラストからコーダは王道で華やかに鳴らしてまとめました。
個性的な揺らぎを生かしたスケルツォ楽章になりました。
個性的な揺らぎを生かしたスケルツォ楽章になりました。
■ 第三部
第四楽章主部主題もアゴーギク&ディナーミク、中間部は揺さぶりつつもクールに。濃厚で個性的なアダージェットですが流れにフィットしています。
第五楽章第一主題は弦が揺さぶりを入れ、第二主題は刻みを強めに、コデッタ主題は優美さです。展開部はコデッタへ向かうパートで煽りを入れて盛り上げ、再現部ラストからコーダは堂々と、フィニッシュのアッチェレランドはもちろん激走です!!
第五楽章第一主題は弦が揺さぶりを入れ、第二主題は刻みを強めに、コデッタ主題は優美さです。展開部はコデッタへ向かうパートで煽りを入れて盛り上げ、再現部ラストからコーダは堂々と、フィニッシュのアッチェレランドはもちろん激走です!!
独特のアゴーギクで個性を放つマーラー5です。処々粘り着く様なアゴーギクなのですが、演奏完成度は高く聴き応え十分。決め処はしっかり押さえます。
客演では作れない個性をしっかりとまとめ上げた演奏で、是非配信期間中に聴いていただきたいです。CDなら間違いなく☆です!
客演では作れない個性をしっかりとまとめ上げた演奏で、是非配信期間中に聴いていただきたいです。CDなら間違いなく☆です!