『マーラー 交響曲 第2番 "復活"』«web配信» 山田和樹 指揮/モンテカルロ・フィルハーモニー管 2023年9月24日
Orchestre Philharmonique de Monte-Carlo
Kazuki Yamada, cond.
Kazuki Yamada, cond.
モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団と音楽監督/芸術監督を務める山田和樹さんの23-24シーズン開幕コンサートからマーラー2 '復活'です。
仏'Radio Classique' からの配信になります。
歌手陣はエレナー・ライオンズ(Eleanor Lyons, sop) と カトリオーナ・モリソン(Catriona Morison, mez)です。
仏'Radio Classique' からの配信になります。
歌手陣はエレナー・ライオンズ(Eleanor Lyons, sop) と カトリオーナ・モリソン(Catriona Morison, mez)です。
Mahler Symphony No. 2
"Résurrection"

[Live at Grimaldi forum, 24 Sep. 2023]
■ 第一楽章
第一主題から葬送行進曲へは標準仕様で僅かにアゴーギク、第二主題も教科書の様。コデッタは主題の再現的です。
展開部前半はスローで緩い第二主題とコデッタの山場で力感炸裂のコントラスト。後半は第一主題に緊張感、コラールでの華やかさで対比を作り、コデッタは激しく締めます。コーダ前に明確なパウゼを入れるのは不思議ですが、葬送は約束通りの鬱表現です。
標準仕様に強弱コントラスト付けの第一楽章ですね。
展開部前半はスローで緩い第二主題とコデッタの山場で力感炸裂のコントラスト。後半は第一主題に緊張感、コラールでの華やかさで対比を作り、コデッタは激しく締めます。コーダ前に明確なパウゼを入れるのは不思議ですが、葬送は約束通りの鬱表現です。
標準仕様に強弱コントラスト付けの第一楽章ですね。
■ 第二楽章
主要主題はアゴーギクを添えた優美なメヌエット風、トリオではリズム感を生かします。主部回帰ではスロー側に振って、トリオ回帰の力感との対比ですね。またもやラストの三回目の主部回帰の前でパウゼを入れます。
ここでもコントラスト効かせたアンダンテになっています。
ここでもコントラスト効かせたアンダンテになっています。
■ 第三楽章
主部はほぼスタンダードの"角笛"パート、中間部もその延長線上で安定的です。その後は強弱コントラストを入れますが、何となく緩い流れに感じます。
■ 第四楽章
主部はスローでアルトは低く鎮め 好きな流れです。中間部は少し希望の光を感じさせる流れになって、アルトが気持ちを込めて神への願いを伝える"原光"です。
■ 第五楽章
提示部第一主題は勿論怒涛に出て、hrの動機が落ち着かせますがソロhr前にまたもやパウゼが…。第二主題部の"復活の動機"は静に出て金管でも抑え気味に。そこからの動機群はその都度パウゼを入れるので途切れ途切れに感じてしまいますが、コラール動機はスローで大きく鳴らします。
展開部の主役"死者の行進"は落ち着きません。激しく速いのですが、途中から軽くなったり勇壮であったりテンポを揺すったり、ここはガーッと一気に行って欲しいです。
再現部後半、合唱の静に抑えた"復活"に被るソプラノの登場はもっと浮くようにして欲しかったかも。アルトの "O glaube, Mein Herz" は気持ちが入って良いですね。男声合唱が強く歌うとsop/alto重唱が切れ味を聴かせ、そこからオケと合唱が大きく広げて "Aufersteh'n" を盛大に歌いあげます。ラストは感動的にまとめてこの曲らしく締めくくりました。
展開部の主役"死者の行進"は落ち着きません。激しく速いのですが、途中から軽くなったり勇壮であったりテンポを揺すったり、ここはガーッと一気に行って欲しいです。
再現部後半、合唱の静に抑えた"復活"に被るソプラノの登場はもっと浮くようにして欲しかったかも。アルトの "O glaube, Mein Herz" は気持ちが入って良いですね。男声合唱が強く歌うとsop/alto重唱が切れ味を聴かせ、そこからオケと合唱が大きく広げて "Aufersteh'n" を盛大に歌いあげます。ラストは感動的にまとめてこの曲らしく締めくくりました。
途中は??, でもラストでまとめるマーラー2です。
強音パートで何処か不自然さ、例えば最終楽章"復活の動機"、が拭えず。そして一二四楽章のパウゼも、途中のスローも違和感が強いです。
でもこの曲はラストが良ければ全て良しなのでOKでしょうw
例によって山田さんの強音パートは難易度が高く個人的にフィットしません。そこは駄耳なので勘弁していただくという事で m(_ _)m
強音パートで何処か不自然さ、例えば最終楽章"復活の動機"、が拭えず。そして一二四楽章のパウゼも、途中のスローも違和感が強いです。
でもこの曲はラストが良ければ全て良しなのでOKでしょうw
例によって山田さんの強音パートは難易度が高く個人的にフィットしません。そこは駄耳なので勘弁していただくという事で m(_ _)m