セミヨン・ビシュコフ指揮/チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の「マーラー 交響曲 第二番 "復活"」
Mahler Symphony No. 2 "Resurrection"
(Czech Philharmonic, Semyon Bychkov: cond.)
(Czech Philharmonic, Semyon Bychkov: cond.)
ビシュコフとチェコ・フィルが進めるマーラー・チクルスから第二番"復活"ですね。
ソプラノはリスティアーネ・カルク(Christiane Karg)、アルトはエリーザベト・クールマン(Elisabeth Kulman) です。
本ブログでは既出の第五番、ネット配信の第六番をインプレ済みです。
ソプラノはリスティアーネ・カルク(Christiane Karg)、アルトはエリーザベト・クールマン(Elisabeth Kulman) です。
本ブログでは既出の第五番、ネット配信の第六番をインプレ済みです。
amazon music unlimited
■ 第一楽章
提示部第一主題は間を入れて、葬送行進曲も同様に間を挟んだ慎重さから上げます。第二主題は静さと穏やかさを丁寧に、コデッタも刺激を利かせますが安定感ですね。
展開部前半はスロー穏やかに第二主題で入り、コデッタの山場は一瞬の力感。後半も一瞬の激しい第一主題から、クレシェンド強くコラールの山場も厳しいですが落ち着いて。
再現部も各主題の強調は薄めで、コーダは大きくパウゼをとって入り鬱のコントラストは低めですね。
慎重な第一楽章です。
展開部前半はスロー穏やかに第二主題で入り、コデッタの山場は一瞬の力感。後半も一瞬の激しい第一主題から、クレシェンド強くコラールの山場も厳しいですが落ち着いて。
再現部も各主題の強調は薄めで、コーダは大きくパウゼをとって入り鬱のコントラストは低めですね。
慎重な第一楽章です。
■ 第二楽章
主要主題は優美でスローなメヌエット、トリオでも流れは変えずにリズム感を加えます。トリオ回帰では強めに鳴らしますが安定していますね。少しシラッとしたアンダンテです。
■ 第三楽章
主部はコントロールが効いた『子供の不思議な角笛』中間部も緩やかさを軸にしますがピークを気持ち良く鳴らします。見晴らし良くコンパクトな最終楽章の様な印象になりました。
■ 第四楽章
主部アルト「原光」はスローで丁寧さ、中間部も楽器編成の違いを生かして心地良さが作られます。少しアルトが弱めに感じますが、澄んだ流れで前後楽章とのコントラストが作られます。
■ 第五楽章
提示部第一主題は各動機を生かした標準的な構成。第二主題のclからの"復活"の動機もクセなく、そこからの動機群は各個性をアゴーギクで対比させてコラールは華やかです。
展開部"死者の行進"は流れに変化を付けて行進します。慎重さは感じますがマーラーらしさを表現していますね。
再現部前半はアゴーギクとディナーミクを最大限利かせた管弦楽で、バンダの音色を効果的に夜鶯も清廉な印象です。後半の合唱は静を強調して入り、ソプラノもそこに浮かび上がる標準的な仕様ですが少し弱かも。アルトの "O glaube, Mein Herz" ももう少し低いトーンが好みですが、重唱は切れ味がありますね。そこからは一気にクロプシュトックの"DIE AUFERSTEHUNG"らしい怒涛の山場を作り上げます。
展開部"死者の行進"は流れに変化を付けて行進します。慎重さは感じますがマーラーらしさを表現していますね。
再現部前半はアゴーギクとディナーミクを最大限利かせた管弦楽で、バンダの音色を効果的に夜鶯も清廉な印象です。後半の合唱は静を強調して入り、ソプラノもそこに浮かび上がる標準的な仕様ですが少し弱かも。アルトの "O glaube, Mein Herz" ももう少し低いトーンが好みですが、重唱は切れ味がありますね。そこからは一気にクロプシュトックの"DIE AUFERSTEHUNG"らしい怒涛の山場を作り上げます。
完成度は高く隙もないのですが、引き換えに感情移入が薄く淡々とした感の"復活"でしょうか。全体的には一/二楽章は間を入れたスロー、三/四/五楽章は楽章間のコントラストです。
録音技術も上がってセッションで作り込まれた完成度の高い作品の一つに思えます。駄耳ではありますが "やっぱりLIVEがいいね" などと思ってしまう今日この頃です。(LIVEのCDでも数回の公演の'良いとこ取り'も多い訳ですが…w)
録音技術も上がってセッションで作り込まれた完成度の高い作品の一つに思えます。駄耳ではありますが "やっぱりLIVEがいいね" などと思ってしまう今日この頃です。(LIVEのCDでも数回の公演の'良いとこ取り'も多い訳ですが…w)