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ベルンハルト・ラング(Bernhard Lang) の「Flute & Bass」モナドロジーとDW



ベルンハルト・ラング
(Bernhard Lang, 1957/2/24 - )
今や欧エクスペリメンタリズムのビッグネームの一人になるオーストリアの現代音楽家ですね。グラーツで作曲だけでなくジャズ、音楽以外の哲学や独文学を習っています。作曲はマティアス・ハウアー他に師事していて、もちろんダルムシュタットやドナウエッシンゲンでも活躍していますね。

楽風は反復を軸にした多様性現代音楽になりますね。エレクトロニクスも使います。



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Flute & Bass
(Manuel Zurria, fl / Dario Calderone, cb)
今回はラングが進める二つの活動"モナドロジー"と"DW"で、フルートとコントラバスの楽曲ですね。

Monadologie モナドロジー】
ラングが進める引用(or 再構築?)のシリーズです。今までも色々な作曲家の作品を取り上げていて、ワーグナーのパルジファルを元にした歌劇パルツェフール"ParZeFool"は知られる処でしょう。

DW(Differenz/Wiederholung) 違い/繰り返し】
仏哲学者ジル・ドゥルーズの"Dif­férence et répétition, 違いと繰り返し"からタイトルを取って現在も進行しているプロジェクトで、ラングの中心をなす"反復"のシリーズです。







1. Monadologie XVI, "Solfeggio" (2011) for flute
モナドロジー16 "ソルフェージュ" はフルート奏者でもあったフリードリヒ2世再構築だそうです。
5'ほどの小曲で、様々な奏法を絡めた動機の徹底反復ですね。ちょっと日本の祭囃子の様なパートもありますが、流れに変化が乏しく一本調子に感じます。原曲の問題もあってか面白さが伝わりません

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  演奏はDaniel Lemer (flute) です



2. DW 25, "…more Loops for U." (2015) for double bass
もちろんコントラバスでの変奏曲ですが、フリーインプロビゼーション的な流れも存在します。フルートよりも音色に自由度があるので面白いですね。ピチカートとボウイングを同時に鳴らしたり、胴か何かを叩いたり、声をあげたりと、奏法的にも色々やってくれます。一人芝居の様な音楽になっている感じですね。同じソロ曲ですが、1.よりも面白いです。


3. DW 22, "Winterlicht" (2010) for bass flute and double bass
  I. Erster Satz - II. Zweiter Satz - III. Dritter Satz
2.をデュオにした様なpart I.で、表情豊かな音色を絡ませて進みます。時に強く時に弱く、構成は反復が主体ですが同じ動機が全体に使われているわけではないので飽きは来ません。II.は緩徐的に入って調性軸足多様性の幽玄さ、今の時代の主流的印象です。III.ではジャジーな流れがあります。それでもI. II. からの変化としては平凡で、結局最後はソロ・デュオ曲での限界を感じてしまいました。



旧来の前衛の印象を拭う事ができず、新鮮さや面白さが見つかりません。まさに欧エクスペリメンタリズムの行き詰まり感満載です。

本アルバムでの印象なので、B.ラングのソロ・デュオ曲は自分にフィットしないと言う事なのだと思います。2015年の2.がまだ面白いので個人的嗜好期待は出来るかも…




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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