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大友良英さんの徹底したノイズ系「NOWJazz」w/ Sachiko Mさん



大友良英 (Yoshihide Otomo, 1959/8/1 - )
大友さんと言えば NHKの「あまちゃん」ですが、本ブログ方向で言えば前衛・即興・ノイズ系の現代音楽家です。元々はフリー・ジャズ系からのスタートで、映画・TV音楽から『プロジェクトFUKUSHIMA!』へと繋がって 2013年の「あまちゃん」へとなりますね。

バンド"GROUND ZERO"(1990-1998)では菊地成孔さんや、今回もメンバーとしてリレーションがあるSachiko Mさんも参加しています。GROUND ZERO解散後は、菊地成孔さんのマイルス・トリビュート(と言うと怒られる?!)"DCPRG"(1999-2007)に参加もしていますね。

このブログでは藤倉大さんの主催する現代音楽フェス2018年『ボンクリ "Born Creative" 第2回』で、ご本人作品を指揮するシーンを拝見しています。



NOWJazz Donaueschinger Musiktage 2005
前回 "Donaueschinger Musiktage 2019" をインプレした際に、これがあるのを思い出しました。そうなると、もう一人の日本人音楽家の Sachiko Mさんを考慮しない訳には行きませんね。

Sachiko Mさんのサイン波の楽器はサンプラーで、オシレーターからの正弦波出力とスイッチング・ノイズだそうす。正弦波ですから違いますが、以前オシレーター出力の独自エレクトロニクスの音楽家さんにカラーノイズなの?って聴いたら、そう言われると違うネ、って言われた記憶がありますw Sachiko MさんはメーカーのサンプラーとPAの様ですね。
他二人のトランペットとドラムも変則的でエレクトロニクス化された音を出力します。

作曲が演奏メンバー "Quartet " (Otomo Yoshihide: turntable, electronics & guitar, Axel Dörner: trumpet, Sachiko M: sinewaves, Martin Brandlmayr: drums) 名義になっていますが、要はノイズ系即興音楽と言う事ですね。CD2枚組で、CD1(1, 2)はセッションでCD2(3, 4)はライヴになります。







CD1-1. allurement 1
入りはエレクトロニクスのノイズなのですが、その音色が左からセンターに移動します。tpは本来の音を出す事はありません。低周波ハムノイズの様な音はサイン波? 回転系のノイズはターンテーブル? 何かがパチパチと燃える様な音も出しますが、打楽器なのかエレクトロニクスなのかも不明…音階を意識させるモノはありません。

流れの中に強弱や密度の濃淡、言ってみればディナーミクやアゴーギクの変化、は殆どありません。長いパウゼはありますが。楽曲的様相を取り払っていてノイズ系では無くノイズそのものです。そんなノイズだけの中に現れる二つの表情は、時折のパーカッションの打音がリズムの様に、そしてテープによる会話?がコラージュの様にです。


CD1-2. allurement 2
金属系打楽器残響音での倍音のウネリが印象的です。その響が主役で、そこにサイン波と思われるノイズも波形変化による揺らぎで入って来ます。tpは今回は潰れた様な音色を創出、明らかに音の流れが作られて行きます。

1.と大きく異なるのはそんな音楽的構成が存在する事でしょう。流れに強弱・濃淡を排除しているのは変わりません。


CD2-1. allurement 3
'allurement 2'の延長線上的に始まりますね。ただ金属系打楽器の倍音はありません。それでも何らかの音の流れを感じます。反復の単音やノイズのリズム、ロングトーンと言った様なですね。そしてセッションと一番違うのは、僅かながら強弱・濃淡が有る事でしょう。終盤のミニマル的なノイズ・カオスはSachiko Mさん色を感じますね。


CD2-2. allurement 4
一番音密度が高いですね。やたらと交錯するエレクトロニクス・ノイズと打楽器ノイズ、サイン波からの執拗反復、そして特殊奏法に打楽器トレモロ。ノイズの想定が一番利きそうな感じです。tpは'音'を鳴らし、楽曲感さえ感じるパートも登場しますね。その分4曲の中では少し平凡さも感じるかもしれません。



一番面白いのは極端な徹底ノイズ"allurement 1"ですね。次の"allurement 2"はその対極で音の残響を生かしています。Live(CD2)になると強弱・濃淡が発生して表情が付き、一部音楽的流れも感じます。

同じ編成でも異なるノイズの方向性があって興味深いです。これはノイズがどの様に出されているか、演奏しているシーンが欲しいですねェ。




 ★試しにYouTubeで大友さんのノイズを観てみる?
  今回のクインテットの動画はありませんが、大友さんのターンテーブルでのノイズです


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