FC2ブログ

リュドヴィク・テジエ(Ludovic Tézier) のバリトンで聴く『ヴェルディ・アリア集』



VERDI
Ludovic Tézier (リュドヴィク・テジエ, b.1968)
これまでソロアルバムを出していなかったのが不思議なフランス人の人気バリトン、リュドヴィク・テジエですね。53歳と脂の乗ったバリトンは、近年ですと2018ザルツブルク音楽祭の「トスカ」のスカルピア男爵、2019ロイヤル・オペラ「運命の力」のドン・カルロが光りましたね。

ガラで歌うのも得意としていますが、ブリン・ターフェルの様なエンターテイメント性とは違ってオペラからはみ出す印象は個人的にはありません。アリアを朗々と聴かせてくれる印象が強いです。

CDの日本語紹介文にはカウフマンのアルバムでのビゼーの"真珠採り"「神殿の奥深く」のデュエットが紹介されていますが演奏含めてテンションが低く、この曲のテジエなら2007年の"オペラ・ガラ バーデン・バーデン"でのヴァルガスとのデュオが良いでしょう。

演奏はフレデリック・シャスラン指揮、ボローニャ市立歌劇場管弦楽団。満を持してのヴェルディのアリア集です。







楽曲 1. "運命の力"「死ぬということ…何と恐ろしいことだろう」2. "ドン・カルロス"(仏語版)「私です、カルロス!・・・わが生涯の最高の日」3. "エルナーニ"「偉大な神よ!この墓の大理石の上で奴らは」4.同じく「私と一緒に来ておくれ、バラだけで」5. "ファルスタッフ"「これは夢か? まことか?」6. "トロヴァトーレ"「全く人の気配はない・・・あの人のかすかな微笑みは」7. "椿姫"「プロヴァンスの海と大地」8. "マクベス"「裏切り者め!イングランドと組んで私に刃向かうか」9. "ナブッコ"「ユダの神よ」10. "オテロ"「俺は信じる、俺を造り給うた無慈悲な神を」11. "リゴレット"「廷臣たちよ、下劣で呪われた者どもよ」12. "仮面舞踏会"「あなたに微笑んでいる人生には」13.同じく「立て!お前の息子はあそこだ」14. "ドン・カルロ"(伊語版)「私です、カルロス!・・・わが生涯の最高の日」


1."運命の力"のカルロの様な曲に抑揚があるシーンはテジエらしい艶やかなバリトンが生きますし、4."エルナーニ"のカルロの様なトーンが高いパートはテノールの様な伸びのあるテジエの声質にはピッタリですね。

5."ファルスタッフ"のフォードは激情的で気持ちが入っているのが分かります。6. 7.と落ち着いた曲を並べるのも上手い構成になっているでしょう。8."マクベス"や9."ナブッコ"では表情変化を付けて歌い、10."オテロ"のヤーゴ 11."リゴレット"では力感を見せますね。

2.と14.は同じ"ドン・カルロス"のお馴染みアリア「ロドリーゴの死」ですが、仏語と伊語で歌いわけます。元々は仏語の方が先で、後から伊語版が出来ていますが、当然ながら仏語の方が歌唱がテジエにフィットした感じです。伊語ver.がスローに歌われているのもあるかもしれませんね。このシーンですとスローの方が良いのかもしれませんが…



テジエらしいバリトンと並びの良い楽曲で楽しめる一枚になっています。テジエらしい艶やかでテノールの様な伸びあるハイ・バリトンが素晴らしいですね。

欲を言えばデュオが入っていても良かったかもしれません。(3.ではほんの僅かなDuoがありますが)



 ★試しにYouTubeで観てみる?
  今回は入っていない"カルメン"「闘牛士の歌」です。素晴らしいので是非!!
  (2007年の"オペラ・ガラ バーデン・バーデン"から)
  今ほどの体型でもなく、声質もよりハイです

  参考までにブリン・ターフェルが歌う"闘牛士の歌"もどうぞ
  (アバド指揮で女性陣もフォン・オッターを含めて豪華布陣です)
  試しにターフェルも観てみる?



テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





プロフィール

kokoton

by kokoton
.


    


カレンダー
01 | 2021/02 | 03
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 - - - - - -
ようこそ
カテゴリ
ありがとうございます