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クリストフ・ディーンツ(Christof Dienz) の「Still」アンサンブルKnoedel



クリストフ・ディーンツ (Christof Dienz, b. 1968)
オーストリアの現代音楽家で、音楽院ではバスーンを習っていてウィーン国立歌劇場のファゴット奏者としても活躍していました。自らの前衛アンサンブル"DieKnödel"を創設していますね。

以前聴いた楽風(2007)はドローン, ポストミニマル, エレクトロニクス, ノイズ, ジャズを混ぜ合わせた興味深い超多様性エクスペリメンタリズムでしたね。



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Still (2018) Knoedel
"Knoedel"はディーンツが声をかけて、このアルバムの為に17年ぶりに再結成された"DieKnödel"です。"Neo-Folkmusic Jazz Octet"と紹介されていて、8人編成で民族音楽を基調にしている様です。ディーンツ本人もファゴットと民族楽器ツィター(Zither)で入っています。

アルバム・コンセプトは本人曰く、"一度訪れたアイルランドの夢で波がゆっくりと穏やかで落ち着いた"、と言った風だそうです。11パートの楽曲で、リリースされた2019年には本アルバムでツアーを行っていますね。ちなみに独語タイトル"Still"は英語"Quiet"です。







1.Wörgl, wunderbar - 2.Still - 3.Nah am Bach - 4.Wir brennen - 5.Ah! - 6.Frisch wie Feuer - 7.Für Hilda - 8.Gehen Sehen - 9.Unendliche Ballade - 10.Veitstanz - 11.Gasthausmusik

調性の旋律が美しい弦のピチカートと管の響きの "1.Wörgl, wunderbar"、反復ピチカートと木管がジャジー(デキシー風?)にジャイブする"2.Still"、ミニマルの"3.Nah am Bach"、いずれも調性ベースでポップな明るい響きを持っていますね。

"4.Wir brennen" は多分ツィターでカウンターテナーのCarlos Menaが入る民族和声とキラキラ感を感じます。多少ながら特殊奏法ノイズを奏でる "7.Für Hilda" が存在感を見せるのが嬉しいですね。調性にあって美しさの邪魔はしていません。"8.Gehen Sehen" では再びツィターとカウンターテナーのDuoが民族音楽和声の静の流れを聴かせます。"9.Unendliche Ballade" は少しドローン系になっていて僅かながら調性を崩す流れも感じますね。"11.Gasthausmusik" は表情豊かなリズムを刻みながら戯けた様な流れで一番楽しく面白いかもしれません。
ノイズやドローンと言ったディーンツらしい技巧も流れの邪魔をせず盛り込まれているのが良いですね。

 ★試しにYouTubeで観てみる?
  11.Gasthausmusikの録音風景です。怪しい打楽器ですよねw
  きっと楽曲の楽しさが伝わると思います




調性でミニマル・ベース、民族音楽モード、小難しさの排除、心地良い流れ、まるで米現代音楽アンサンブルの様です。もちろんその中にディーンツらしく技巧性凝らされています。

紹介文にある本人コンセプトにぴったりと言った感じです。クラシック・クロスオーバー?!で洒脱なBGMでもgoodですね。




テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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