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先端の前衛現代音楽アンサンブル "Black Page Orchestra" のインスタレーション & パフォーマンス

今回はCD, DVDと言った媒体が見つからないので配信動画からになりますw


ブラック・ページ・オーケストラ, Black Page Orchestra
2014年にウィーンで設立された前衛現代音楽アンサンブルですね。命名の由来がフランク・ザッパの "Black Page" から取っているのも興味深いですね。そもそも一般的にザッパが現代音楽の方向も持っていた事は薄いでしょう。

演奏だけでなく前衛パフォーマンスとインスタレーションが、このアンサンブルの特徴ですね。もちろん楽器構成もE-Guitarや電子機器で旧来のクラシカル系とは異なります。

知ったのは遅く2018年のドナウエッシンゲン音楽祭で創設者のミレラ・イヴィチェヴィチ(Mirela Ivičević)の曲を聴いてからです。メンバー総数は20人を超えて、sopで日本人のKaoko AmanoさんとsaxのYukiko Krennさんが入っています。

演奏楽曲ではイヴィチェヴィチの曲の他に、このblogのリストにある顔が入っていますね。日本人現代音楽家の木山光さんの楽曲も並んでいます。詳細は下記URLにわかりやすく載っています。



▶️ Black Page Orchestra 






1. 公式Trailer

9人の現代音楽家の作品を超抜粋版で見られます。まずはこれで全体印象をどうぞ。



2. "101% mind" エレナ・リコワ(Elena Rykova, b.1991)

ロシアの若手女性現代音楽家リコワの作品ですね。アート・パフォーマーでもあります。
 ピアノの特殊奏法とパーカッション、そしてエレクトロニクスのノイズ系空間音響ですね。静空間に少ない音とノイズが浸透する様なサウンドで、これぞ欧エクスペリメンタリズムです。パフォーマンスはシンプルで手術風、カメラアングルの不安定さもgoodです。



3. "Fleischwolf" ピーター・メイヤー(Peter Mayer, b.1986)

オーストリアのギタリストで現代音楽家、ブラック・ページのメンバー(元?)ですね。パフォーマンスでは農場のメタファーが表現されるのが特徴です。
 "for e-guitar and 2 tuned meat grinder" ですから "エレキ・ギターと二つの肉挽き器のための" 音楽ですw ライヴ・エレクトロニクスも使っている様ですね。サウンドはノイズです。ノイズ系とかでは無く、大音響のノイズ空間が出現します。グォォ〜ン!! そしてミンチがステージに飛び散り、voiceとギターのハーモニクスが登場します。



4. "Mikrophonie 1" カールハインツ・シュトックハウゼン(Karheinz Stockhausen, 1928-2007)

シュトックハウゼンが後期長編作品になる前、1964年の作品ですね。電子音楽に傾倒が強い時代で、銅鑼(タムタム)の特殊奏法音を拾ってライヴ・エレクトロニクスでひたすら変調させます。
 クロアチアのヴィス島の潜水艦基地を使ってのパフォーマンスです。ドック内の艀で大きな銅鑼と小物、マレットや弓やコップ等々、で音を奏でています。それを近接マイクでサンプリングして変調させていますね。したがって音楽では無くて"音"で、それが40'間響き渡ります。
前衛の停滞前夜の時代、これを見ると既に特殊奏法とライヴ・エレクトロニクスで"空間と音響"の試行錯誤が進んでいた事がわかりますね。



5. "Kabuki" 木山光(Hikari Kiyama, b.1983)

日本の現代音楽家ですね。単音反復と大音響、そしてノイズと言った風合いでしょうか。今回はセクステット楽曲です。
 強音同音連打の執拗な流れ、そして弦の特殊奏法ノイズ、時折現れる調性旋律、木山さんサウンドですね。まるで全部が打楽器の如く、とにかく徹底して暴れまくる楽しさがあります。ここではパフォーマンスは無く演奏風景だけです。(顔に色のラインを全員入れてますが…) "ガガガガガッ, ドドドドドドッ" アプローズは熱いです!!



全面前衛一色ですね、方向性は様々ですが。そしてパフォーマンスの存在がまさに今の時代の前衛の先端であるインスタレーションの欧エクスペリメンタリズムになっています。

他にも客席を泡だらけにしたり、変わったvideoがHPには掲載されていますので、ぜひ!!

楽曲的には木山さんが楽しめました。ふと ウストヴォーリスカヤを思い浮かべましたね。



 ▶️ 現代音楽の楽しみ方  ▶️ 現代音楽CD(作曲家別)一覧


テーマ : クラシック
ジャンル : 音楽





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